Column

奈良北高等学校(奈良)

2018.02.21


2年生30名でガッツポーズ!奈良北高校野球部

「自分改造・人間力を高める」で春の飛躍へ!

■校章に北極星と茶筌(ちゃせん)をデザイン
 奈良県生駒市にある奈良県立奈良北高等学校は、2005年に北大和高校と富雄高校を統合して開校。校章には高い志を象徴する北極星と地元の伝統工芸である茶筌(ちゃせん)を図案化したものが採用された。また、現在は普通科と理数科が設置されており、奈良教育大など複数の大学と教育連携協定を結んでいる。野球部は昨年の秋季大会で初戦を突破し、県16強に進出した。
※茶道において抹茶を点てるのに使用する茶道具のひとつ

■奈良北野球部の紹介

 野球部は2年生30名、1年生11名の計41名。「今年のチームは試合後半の粘り強さがあるので逆転勝ちが多く、どの打順からでも得点できる攻撃力がある」と、寺田 翔太主将。そこで、新チームは「一つ上の代から課題だった投手力を含むディフェンス力を向上させ、強いチームを作ること」がテーマとなっている。また、冬の練習では定期的に50m×20本や100m走×10本を走ってタイムを計測するのが恒例で翌日には平均タイムと順位を掲示。さらに、野球部のブログにもベスト20を掲載することで選手のモチベーションアップに繋げている。

今年のチームが始まって、印象に残っている試合は?
「昨夏の奈良大会で先輩方が負けた五條に、秋季大会で雪辱を果たした時、チームが一丸になったと感じました」と、話す寺田主将。しかし、3回戦の智弁学園戦は「打線が完璧に抑えられ、守備のミス等もあり、自分たちの野球をさせてもらえなかった。今までで一番情けなく悔しい試合です」と、0対11で5回コールド負け。そこで、「この夏は智弁学園にリベンジして甲子園へ行きます」と、新たな目標を立てて練習を積み重ねている。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
 エースとして毎試合、試合のリズムを作った三橋 航太投手。勝負強い打撃を見せた橋本 拳選手、三井 大志選手、楠木 琉太選手、小林 将悟選手がチームの中心。特に橋本選手について、寺田主将は「パワフルな打撃で長打力も持っているので、春、夏の大会では試合の流れを変えるような特大アーチを打ってほしい」と、大きな期待をかけている。

■この冬の意気込み!
 寺田主将は「この冬の練習の取り組み方次第で、春にどれだけレベルアップできるかが決まってくると思うので、自分を追い込み全力で取り組みたい」と、意気込む。そして、まだ経験したことのない甲子園出場の切符を勝ち取ることで、「奈良北高校野球部の新たな歴史の1ページを作りたい」と、気勢をあげている。

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[page_break:一人ひとりが刺激し合い切磋琢磨しているチーム]

一人ひとりが刺激し合い切磋琢磨しているチーム

ソフトボールでロングティーを行う選手たち(奈良北)

  ここからは、橋本 拳選手と三橋 航太選手の二人にお話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

橋本:公式戦では、練習試合のようにチームの特徴である打力を十分に発揮することができなかったことです。
三橋:無駄なボールが多く、四球を多く出しすぎたことです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

橋本:チームとしては、投手は三振を取れる球種の取得。野手はウエイトトレーニングと振り込みによって、さらなるパワーアップをすることです。個人的には、質の良い身体にすることを目標にして、すべてにおいてレベルアップを図っていきます。
三橋:走り込みに重点を置き、秋季大会で課題となったコントロールの安定を図ると同時に、夏に向けて終盤になってもスピードが落ちないようなスタミナを付けたいです。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

橋本:攻守にわたってチームを引っ張るプレーです。
三橋:ピンチの場面での粘りの投球を見てほしいです!

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

橋本:ノリの良い仲間が多く、楽しく野球ができるところと、一人ひとりが刺激し合い切磋琢磨しているところです。
三橋:終盤の粘りは負けません。

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

橋本:奈良県でトップの選手になります!
三橋:球速を5キロ上げる!

橋本選手、三橋選手、ありがとうございました!

[page_break:何をやるかより、如何にやるかが大事!]

 何をやるかより、如何にやるかが大事!

 ここから坂口 昭彦監督にお話を伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

 旧チームの夏の先発メンバーを多く残し、野手の守りと攻撃力には自信を持って臨んだ秋季大会でした。初戦の五條戦は投手陣も踏ん張り、チームの持ち味を十分に発揮した良い勝ち方をすることができましたが、3回戦の智弁学園戦ではチームの弱点が露呈した形となり、ある程度の苦戦は予想していたとは言え、相手打線の猛打の前に5回コールド負け。持ち味の打力を発揮する流れに持ち込めないままゲームセットとなってしまいました。

 夏に向けては、言うまでもなく、投手力を含めた守りを充実させることが最重要課題と考えています。智弁学園のような強打のチームに臆することなく打ち勝てる打線を目指して、この冬はさらなるパワーアップも図りたいと考えています。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 素晴らしい潜在能力を持っていながら、それを出し切れていない選手が多いので、メンタルの部分(プレッシャーの克服)やマインド面(攻守共に勝負どころでの集中)での強化を意識するなかで、短所を克服し長所を伸ばすことをしっかりと念頭に置いて冬の練習に臨んでほしい。日本中の16万強の高校球児が同じような練習で頑張っているのだから、「何をやるか」以上に「如何にやるか」が主題であると考えます。だから、日々、向上心を持って、地味な冬場の練習にも手を抜かずに取り組んでください!

坂口監督、そして奈良北高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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