桑名高等学校(三重)
トレーニングをする桑名高校の選手
打ち勝つための体作り
■秋の活躍が評価され21世紀枠県推薦校に
三重県桑名市に所在する三重県立桑名高等学校。1910年に創立され、開校100年を超える伝統校だ。野球部は昨秋の地区大会を勝ち抜き、三重県大会出場。この活躍と、日々の勉強と野球の両立を高く評価され、初めての21世紀枠県推薦校に選ばれた。
■野球部の紹介
現在2年生8名、1年生12名の計20名が在籍。野球部専用グラウンドはなく、他部と共用の校庭を使って練習を行っている。基本的に内野分のスペースしか使えないという制約があるなか、低く強い打球を意識しての打撃練習や飛距離の出づらいソフトボールを使用しての紅白戦を行うなど、創意工夫に満ちた練習で力をつけている。
■秋季大会を振り返って
地区予選を勝ち上がり、出場した三重県大会では2回戦でいなべ総合に2-3で惜しくも敗れた。「序盤で2点を先制しましたが、その後は相手投手の継投の前に追加点が取れず、終盤に逆転を許しての惜敗。投手の深川が5回まで0点に抑えていたにも関わらず、攻撃陣が点を取れずに負けたので、自分たちの不甲斐なさを痛感した試合でした」と水谷 昂正主将は振り返る。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
エースの深川 純を挙げた水谷主将。「投手としては、キレのあるボールと制球力の高さを武器にピンチでも落ち着いた投球をしてくれました。打者としてもチャンスに強く、投打ともに勝負強さを発揮してくれました」と理由を語ってくれた。
■この冬の意気込み!
「全筋力トレーニングと食事の量を増やすことで、強豪校に負けないような体作りを目指します。春には身につけた体の強さを活かして、シード校相手に打ち勝ちます!」と力強く語ってくれた水谷主将。新チーム発足時から掲げる「打ち勝つ野球」を実現するために、フィジカル強化に取り組んでいく。
短い練習時間だからこその高い集中力
ロングティーをこなす桑名高校の選手
ここからは池谷 雄紀捕手、濱﨑 宏海外野手に話を伺いました!
Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。
池谷:打撃力がまだまだ不足していると感じました。
濱﨑:作ったチャンスを得点に繋げきれない決定力不足を感じました。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
池谷:チーム全体で怪我をしない強い体を作ること、個人としては長打力を磨きたいです。
濱﨑:先ずは体重を増やすこと。その中でスイングを速くし、飛距離UPに繋げたいです
また、昨冬に怪我をしてしまったので、柔軟を徹底して予防します。
Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
池谷:強肩を活かした守備を見てください!
濱﨑:力強いバッティングを見てほしいです!
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
池谷:練習の前後と練習中でしっかりメリハリをつけられるところです。
濱﨑:練習時間の短さをカバーできる集中力の高さです。
Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
池谷:打率を残せる確実性、打点を稼ぐ勝負強さを兼ね揃えた打撃でチームに貢献して、皆から信頼される選手になります!
濱﨑:スタンドに放り込めるようになるような力強い身体、スイングを手に入れます!
池谷選手、濱﨑選手、ありがとうございました!
[page_break: 歴代最高の記録を作ろう!]
歴代最高の記録を作ろう!
ミーティングをしている桑名高校の選手たち
ここからは諸戸 政貴監督にお話しを伺いました!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。
『感謝・自発・工夫』をいつも意識して取り組むように話をしていきました。
Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
秋季大会で惜敗し、粘りきれない心身の弱さを露呈した結果になったので、冬のテーマに『粘り』を掲げました。昨年試合をする中で、ある程度「打てる」という自信も芽生えたので、スイング強化及び体重アップを図り、より攻撃的なチーム作りを進めます。
Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。
身体を鍛え、飯を食い、プレーから威圧感や余裕を感じさせるような実力と雰囲気を身につけてほしい。そうすれば、春から夏にかけて最高の4ヶ月になるはず。桑名高校の新しい記録や歴史を、この代で作ろう。
諸戸監督、そして桑名高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!