県立湯本高等学校(福島)
集合写真(湯本)
接戦を通して学んだ気の持ち方
■接戦を勝ち抜き、掴んだ秋4強
福島県いわき市にある福島県立湯本高等学校。1942年に創立された、普通科、英語科の2学科を持つ県立校だ。部活動では吹奏楽部が全国クラスの強豪として有名。野球部は昨秋、県大会で2勝を挙げ、4強入り。惜しくも東北大会出場は果たせなかったものの、接戦をものにする試合運びが随所に光る戦いぶりを見せた。
■湯本野球部の紹介
現在2年生17名、1年生10名の計27名が在籍。グラウンドに民家が隣接していることもあり、実戦形式の打撃練習に取り組めないという大きな制約があるなか、「打ち勝つ野球」をテーマに掲げ、日々バットを振り込んでいる。高い打撃への意識が実を結び、練習試合、公式戦を合わせて15連勝を記録する等、自信をつけている。
■秋季大会を振り返って
小松 康平副主将は印象深い試合の一つに秋季福島大会準々決勝・須賀川戦を挙げる。「4回まではお互いにチャンスを潰していて、0行進の内容。5回に先制されて、焦りもあったんですが、グラウンド整備のインターバルで上手く気持ちを切り替えることができて、すぐに逆転できました。そこから『勝てる』と油断した面もあり、8回に追いつかれ、試合は延長に。最終的には10回に勝ち越して逃げ切ることができ、自分達の『粘り強さ』を実感できた試合でした」と、気持ちの切り替え、油断の怖さ、土俵際での粘りと様々な要素が凝縮された一戦から多くのことを学び取った。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
阿部 海吏、大山 凌、椎名 孔智、新妻 綾人の4名を挙げた小松副主将。「阿部 海吏と大山 凌の1、2番は出塁率が高く、初回の得点に大きく貢献しました。椎名 孔智は様々な場面に対応して打ちとる投球に徹してくれました。新妻 綾人は点がほしい場面で打点を記録する勝負強さが光っていました」とそれぞれ理由を語ってくれた。
■この冬の意気込み!
「先ずはとにかく振り込むこと。夏は体力勝負にもなってくるので体力強化に努め、塁間のタイムを全国レベルに上げるために、短ダッシュや瞬発系のトレーニングを中心に練習していきたいです」と力強く語る小松副主将。テーマに掲げる「打ち勝つ野球」を実現するために高い意識で練習に取り組んでいくつもりだ。
ガッツポーズを見せる選手たち(湯本)
自慢の得点力をさらに磨く冬に!
ここからは遠藤 雄介選手、大谷内 陽輝選手に話を伺いました!
Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。
遠藤:チャンスでの一打(ここぞという時の打撃)です。
大谷内:試合中盤、終盤にかけての得点力と集中力です。
Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化したいことを教えてください
遠藤:上半身、下半身共に筋力アップすることと、瞬発系を多く取り入れて足を速くすることです。
大谷内:体力面では体重を増やして身体を大きくすること。技術面では走攻守全てでレベルアップしたいです。
Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください。
遠藤:積極性のある打撃と、形を意識した守備です。
大谷内:この冬で体を大きくし、走攻守全てでレベルアップして夏を向かえるので秋よりも成長した姿を見てほしいです。
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
遠藤:好きなところは、チームワークの良さ。序盤の得点力の高さは他のチームに負けていないと思います。
大谷内:攻撃力には自信があり、他のチームに負けていないと思います。
Q.このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』と、いうこの冬の熱い宣言を最後にお願いします!
遠藤:秋の大会では打撃での勝負弱さが出てしまいました。この冬自分自身を鍛え上げ、誰よりもバットを振り込み、チームメイトから信頼される打者になります!
大谷内:筋肉量を増やし、体重を68㎏に載せます。ただ、身体を大きくするだけでなく、野球に必要な瞬発力も磨き、力強く、しなやかに動ける身体を手に入れます!
遠藤選手、大谷内選手、ありがとうございました!
[page_break:攻撃力アップで打倒・聖光学院!]集合写真(湯本)
攻撃力アップで打倒・聖光学院!
郷家 邦博監督にお話を伺いました!
Q.今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。 「打倒・聖光学院」をテーマに、攻撃力アップを第一に考えました。具体的には1試合7点以上を取ることを目標にチームを鍛えてきました。
Q.秋の大会の振り返り、並びに冬のテーマも教えていただけたら幸いです。 秋季福島大会の準決勝で目標としてきた聖光学院と対戦。しかしながら、5回コールドで敗れてしまいました。この試合で浮かび上がった課題を胸に、冬のトレーニングで攻撃力を高め、次こそ、聖光学院に打ち勝ちたいと思います。
Q.最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。 一日一日、一本一本に真剣に向き合い手を抜かず、「克己心」でトレーニングに挑み、自己ベストを更新してほしい。未来を作るのは、“今”の自分でしかない。今、一瞬を生ききろう。
郷家監督、そして湯本高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
;【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!