九里学園高等学校(山形)
バッティング練習の様子(九里学園)
昨年、県の選抜にも選ばれた小林選手と菊田選手が中心
■スポーツにも力を注ぐ私立校
山形県米沢市にある九里学園高等学校は1901年に九里裁縫女学校として創立した私立高。99年に男女共学化し現校名となった。現在は普通科が設置されており、4年制大学への進学を目指すプログレスコースと多様な進路に対応するユニバーサルコースがある。部活動は全国大会の常連である陸上競技部を筆頭に盛んで、野球部も昨春の山形大会で準優勝するなど、近年、実力を付けてきている。
■九里学園野球部の紹介
野球部は2年生25名、1年生17名の計42名。「体育館を改造してブルペンやバッティングができる場所が作られているので、思い切り練習ができています」と鈴木 大夢主将。そして、今年のチームは打力がウリで、約20種類の様々なティーバッティングを2人1組でこなしていく「ティーアップ」という練習で打力アップに励んでいる。
トレーニングに励む様子(九里学園)
■秋季大会を振り返って
「東北大会出場を目標にして練習してきました」という鈴木主将。しかし、秋の山形大会では2回戦の酒田光陵戦で3対4の惜敗。「延長12回の末に負けてしまいました。この悔しさを夏にぶつけたいです」と敗戦をバネにしている。
■新チームを引っ張ってきた選手は?
昨春はチームを東北大会に導き、共に県の選抜選手に選ばれた小林 大輔選手と菊田 一颯選手が中心。今春は、長打力がある村山 真宙選手をはじめ、坂本 光生選手、高橋 啓介選手、鈴木主将もキーマンとなりそう。
■この冬の意気込み!
このオフシーズンのテーマは「振る力」。まずは体作りから取り組み、ティーバッティングなどのバッティング練習を多めに行う予定だ。「2年生は最後のオフシーズンを後悔しないように一球一球を大切にします。1年生は一つひとつのプレーのレベルアップのために基礎となる練習を大事にし、夏は背番号がもらえるように頑張ります」と鈴木主将。目標はもちろん夏の甲子園出場だ。
身体を強化し、自慢の打力をさらに上のレベルへ
トレーニングに励む様子(九里学園)
ここからは、小林 大輔選手と寮長も務める菊田 一颯選手のお二人にお話を伺いました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
小林:打撃の波が激しかったことと、一つのことに対してチームがまとまって実行できなかったところです。
菊田:秋季大会では打率を残せなかったので「もっと1打席を大事にすること」を目標に、今年の春と夏のシーズンを戦っていきたいです。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
小林:体作りを一番の強化ポイントに置いています。体重は5キロ増やしたいです。
菊田:下半身と体幹の強化です。
Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
小林:打球の速さや走塁の速さなど、スピードとパワーを見てほしい。
菊田:冬に鍛えた体から繰り出す長打力を見てほしいです。
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
小林:みんな面白いところが好きです。そして、打撃力では負けません!
菊田:個性豊かでみんな明るいところ。他チームに負けないのはやっぱり打撃力です。
Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
小林:高卒プロ入りを目指します!
菊田:ホームランバッターになる!
小林選手、菊田選手、ありがとうございました!
[page_break:「激変」を目指せ!]「激変」を目指せ!
ティーバッティングの様子(九里学園)
高橋 左和明監督にお話を伺いました!
Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?
投手はエース候補の選手が複数いるものの、中心となる柱がまだ出てきていません。そのため、ある程度の失点は覚悟のうえで打撃力に力を注いできました。
Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。
秋季大会は思うように力を発揮できず山形大会の2回戦で敗退。そこで、現在は「激変」(普通の変化では勝てないことから)をテーマに投手力も打撃力も、さらに磨きをかける練習を行っています。
Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
冬期間の取り組みによって成長のスピードは大きく変わる。「激変」を部のテーマに掲げている以上、一人ひとりが180度の変化を目指してほしい。
「敵は妥協しようとする、もう一人の自分」
お互い「必支」になって頑張っていきたい!
高橋監督、そして九里学園高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!