第3回 盛岡中央高等学校(岩手)2018年01月21日

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[1]経験豊富な2年生軍団が挑む冬
[2]投打の柱に聞く今後の目標


バッティング練習の様子(盛岡中央)

経験豊富な2年生軍団が挑む冬

■銀次選手の出身校!
 岩手県は盛岡市にある、盛岡中央高校。地元東北のプロ球団・楽天ゴールデンイーグルスに所属する銀次選手が高校球児時代を過ごした学校、そして野球部だ。1999年以来の夏の甲子園を目指すチームは、冷たい北国の冬で、どのような鍛錬を積むのだろうか。

■「捲土重来」で雪辱へ
 この夏の岩手大会では、3回戦で花巻東を1対0で破った盛岡中央。18人の3年生部員を見送って、2年生19名、1年生8名の新チーム体制に移行した。彼らが掲げたスローガンは、「捲土重来」。物事に一度失敗した者が、猛烈な勢いで巻き返すことを表す四字熟語だ。夏の悔しい思いを、新たなチームで晴らすという意気込みの下、始動したのである。

■経験豊富な2年生が中心に
 甲子園出場を目標に据える盛岡中央は、経験豊富な選手が多く、秋季大会で彼らは躍動した。投手リーダーを務める石澤 優馬は、先述の花巻東戦で5安打完封を達成した左腕。球速こそ130キロ前半と決して速い投手ではないが、制球力の高さ、ストライク、ボールの出し入れのうまさで勝負し、エースとしてチームを牽引した。花巻東戦で唯一の得点となる本塁打を放った後藤 厚樹は2年からレギュラーとなり、171センチ90キロと恵まれた体格を誇り、新チームでも本塁打を量産し、高校通算20本塁打、投げても140キロを超えるストレートを投げ込む。
 また、右腕の石澤 拓人も同じく投手として牽引。野手も昨夏から経験している選手が多く、正捕手の湊 彩世は巧みなリードで、投手陣を盛り立て、湊抜きでは夏、秋の上位進出はなかった。さらに守備力が高く、前チームからセカンドのレギュラーだった佐藤 太陽も見逃せない存在だ。

■秋はベスト8でも残った悔しさ
プレーでチームを導く主将・狩野 龍矩(遊撃手)によると、ここまでのチームの戦いで印象的な試合は、秋季県大会の準々決勝、黒沢尻工戦だ。2点ビハインドで迎えた最終回に、一打同点のチャンスを演出したものの、これを得点に繋げることができず、2対4で敗戦。ベスト8には入ったものの、「ただただ悔しかった」という。

「県大会では結果を残しましたが、他県の強豪校と練習試合を行ったときは、力の差を感じさせられました」と狩野主将が語るように、県8強であっても、高みを目指す上で、満足は出来なかった。

■「臥薪嘗胆」のオフ
 そして今シーズンのオフに掲げたテーマは、「臥薪嘗胆」だ。意味はもちろん、「成功のために苦労に耐えること」。オフは厳しく体をいじめ抜くトレーニングが続くが、寒い冬の中で彼らはこれを乗り越える決意をした。

 グラウンドは校舎から約5キロ離れたところにあり、現在は使用できないため、中庭で他部活と共同で使用している。週3回しか使用できないという不利な状況で、夜には体育館練習や、ジムでのトレーニングを行って鍛錬を積む。

 盛岡中央のオフシーズンの練習で、代表的なものを挙げてもらうと、100スイングの早素振りを10セット、リストの強化練習、加圧をつけた状態で行うサーキットトレーニングなどがあるという。肉体が悲鳴を上げそうになっても、夏を見据え、「臥薪嘗胆」を胸に、彼らは己を鍛え抜く。

 オフシーズンの意気込みを狩野主将に伺うと、「2年生は最後の冬になるので、悔いの残らないように。1年生も2年生に負けない体作りをして、一日一日を大切に練習したいと思います」と誓った。「捲土重来」、そして「臥薪嘗胆」を合言葉に、夏まで実力を積み重ねていってもらいたい。

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