Column

県立由利工業高等学校(秋田)

2018.01.15


集合写真(由利工)

今秋に東北大会出場!そして選抜推薦校に選出された公立校

■由利工業高校はどんな学校??
由利本荘市にある、由利工業高校は昭和37年に設立された伝統ある工業高校。機械科・電気科・環境システム科・建築科があり、各科の卒業生は地元や大手メーカーなどで活躍を見せている。工業高校ならではの「ものづくり」に力を入れており各種大会で好成績を収めている。野球部は昨秋の県大会で3位となり東北大会に出場。そこでも1勝し、東北大会ベスト8に名を連ねた。その後、東北地区の21世紀枠推薦校に選出されている。

■由利工野球部を紹介!
現在、野球部は1年生17名、2年生24名の計41名で活動している(引退した3年生は13名)。練習グラウンドは学校地内にあるものの、校舎からはかなりの距離があり、その移動をトレーニングやアップを兼ねて、ダッシュしている。今年のチームのウリは「あいさつ・全力疾走・カバーリング」と多田 歩矢マネージャー(2年)は話す。「甲子園で校歌を歌う」というチーム目標に向かって、近隣にある新山神社でも階段ダッシュなどの体力・精神力を強化する練習メニューに日々取り組んでいる。

■新チームを振り返って
「3年生が成し遂げられなかった目標を達成することを掲げて、東北大会出場を目指しました」と多田マネージャー。その東北大会出場が懸かった秋季秋田県大会3位決定戦で、能代と対戦。この試合で遊撃手・佐々木 聖弥が負傷するアクシデントに見舞われた。チームの士気が下がりかけたが、全員が「佐々木のために」という気持ちで見事逆転勝利を収めた。悲願の出場となった東北大会でも初戦の弘前東戦で、2点ビハインドの最終回二死満塁から逆転勝ちと劇的な勝利をし続けてきた。

■チームの中心選手は?
「ここまで活躍してきた選手は全員」と多田マネージャーは話す。「一人一人が自分の役割、雑用である仕事をしっかりこなしていた」とマネージャー見た選手たちの活躍に目を細めた。その中でも由利工の中心というのは最速143キロ右腕の佐藤 亜蓮(2年)、石原 龍之介(2年)、畑山 陸翔(主将・2年)。佐藤はエース・石原は4番・畑山は主将として、普段の役割以上の重責を担いながらもチームを引っ張っている。

■この冬の意気込み

今秋の東北大会
で他校と比べて体格が細いと痛感したという。「そのため、私学のチームに負けないような体づくりと、どんな逆境にも負けない精神力を身につけて、後悔しない冬にしたい」と意気込む。21世紀枠推薦校の由利工は春以降を見据えたレベルアップを力強く誓った。

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[page_break:野球であればいつでも本気になれる!]

野球であればいつでも本気になれる!

ここからは、畑山 陸翔選手(主将・2年)と石原 龍之介選手(副主将・2年)にお話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

畑山:1球に対する執着心と準備の重要性です。
石原:守備では1球ごとのカバーリングや声出し、打撃では変化球への対応です。

Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化したいことを教えてください。

畑山:体格を良くして、全てにおいて力強くなることです!

石原:今まで上から目線なところがあったので、謙虚になって下から目線で何事にも取り組みたいです。
また、スイングスピードや筋力をアップさせたいと思ってます。

Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

畑山:捕手として、誰よりも冷静に指示を出すこと。勝ちたいという気持ちを前面に出してプレーすることです!
石原:初球からどんどん振っていく打撃スタイルなので、是非見てほしいです!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

畑山:対戦相手や応援に来てくださった人への敬意・負けず嫌い・良い意味でバカになって野球に取り組めるところです!
石原:野球のことになればいつでも本気になれて、チャンスで畳み掛けられるところです!

Q. このオフシーズンで『自分はここまで成長するぞ!』と、いうこの冬の熱い宣言を最後にお願いします!

畑山:全ての人に認めてもらえるリーダー、捕手になります!
石原:流れを変える一発を打てる打者になる!!

畑山選手、石原選手、ありがとうございました。

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[page_break:意志あるところに道は拓ける]

意志あるところに道は拓ける

 須田和仁部長にお話を伺いました。

Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

 毎年「甲子園で校歌を歌う」ということを目標にチーム作りを行っています。そんな中でも特に現チームは、野球はもちろん授業や勉強、地域の人々への挨拶など礼儀、家での過ごし方や部内での係・仕事など生活面を徹底できるチームを目指しています。
まだまだの部分も多々ありますが、何事も徹底しようとする意識が高いことが秋季大会の快進撃に繋がったのではないかと感じています。冬には技術面・体力面は当然だが、人間的に周囲から信頼される選手育成に励んでいます。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 「凡事徹底」「意志あるところに道は拓ける」

須田部長、由利工野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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