第127回 3年生座談会 都立総合工科高等学校(東京)「秋、春の苦難を乗り越えて」【Vol.1】2017年12月06日

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【目次】
[1]精神的に弱いチームといわれ、秋、春も満足がいく成績は残せず
[2]夏前も不安でしかなかった

 この夏の西東京大会は高校通算111本塁打の清宮 幸太郎のラストサマーが注目を集める中、都立高校が私学の強豪校に挑む姿は大きな感動を呼んだ。この大会で大きな印象を残したのが都立総合工科だろう。有馬 信夫監督が「いつも弱い弱いといいますけど、今年は最弱」というチームが、いかに日大三に競り合いを演じるチームになったのだろうか。今回は中心選手たちに話を聞いた。

<メンバー>
小島巧:捕手として、主将としてチームをまとめた
大河内輝也:日大三戦で先発した右サイドハンド、シンカーがウリ
棚橋明博:逆方向への流し打ちを得意とする右打者
石川幸之介:チーム一の長打力を持ち、主砲として活躍
大場朋:左のエースとして活躍
小野里剛:バットコントロールの良さはチーム一の左打者

精神的に弱いチームといわれ、秋、春も満足がいく成績は残せず

都立総合工科

――新チーム当初について、チームの状態についてお聞かせください

小島 巧(以下、小島):新チーム当初から言われていたのは精神的に弱いといわれて、ずっといわれていましたね。課題だったのは、エラーした後の態度など精神面ですね。相手を戦う前に自分にまけてしまう選手が多かったので、そこに打ち克つことを課題にやっていました。

――秋の一次予選では都立昭和に負けてのスタートでした。

小島:相手の勢いに負けていましたし、相手の声にも圧倒され、自分の野球ができないまま終わってしまいました。エースの大場朋が3失点と頑張っていたんですけど、自責点は1で、守備のミスで大場朋をカバーできなかったです。

――守備も含め、この試合で出た課題は何でしょうか?

小島:守備よりも精神的、打撃面が課題となった試合でした。冬場はロングティーばかりやっていましたね。後は守備練習では、走りながら捕ったりする練習が本当に多くてそれはきつかった記憶しかなかったです。

――エースの大場君は秋の反省として、冬の練習にどう生かしてきたのでしょうか。

大場 朋(以下、大場):抜け球が多かったので、投げ込み、下半身強化を行ってきました。

――一冬超してからの公式戦。都大会出場を果たしましたが、内容としてはいかがでしたか。

小島:いや良くなかったですね。オフ期間、ちょうどグラウンドの改修期間で、実戦的な練習ができなかったんです。それで、調整が難しくて、春では結果が出なかったんですけど、その分、ロングティーをよくやったので、夏では打撃がだいぶ良くなりましたけど、今思えば、ロングティーやったのは良かったです。

――そうなんですね。1年生と比べるとどれくらい頻度は増えたのでしょうか?

小島:1年生の時は上級生が多くて、人数の関係上、1日おきしかできなかったですけど、僕らの時は人数が少なくなっていたのもあって、8分間とにかく打ち続けて1セットですが、これを毎日3セットできました。それは本当に大きかったと思います。

【次のページ】 :夏前も不安でしかなかった

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都立総合工科 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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