Column

日本ウェルネス高等学校 信州筑北キャンパス(長野)

2017.07.06


集合写真(日本ウェルネス信州筑北)

昨夏に創部後初となる公式戦勝利

■名将の下チーム発足
 日本ウェルネス高等学園信州筑北キャンパスは、2015年9月に開校した通信制高校。その年の4月に、松商学園で22年間、長野日大で10年間指揮を執り、春3回と夏8回、チームを甲子園に導き、長野県の高校野球指導者で最多の甲子園通算14勝を挙げた、紛うことなき名将・中原 英孝監督の就任が発表され、話題に。その中原監督の下で創部2年目を迎えた長野日本ウェルネスの現在地を探った。

■2年生主体のチーム
 長野日本ウェルネス野球部は現在32名。創部間もないこともあり、選手は1、2年生で構成されている。まだ室内練習場がなく、冬や雨の日はグラウンドの駐車場や体育館を利用し、基礎トレーニングや素振り、打ち込みを行っている。2年生で主将の河野 健太郎選手は、「2年生主体ならではの思い切りの良さ、強気の攻めはチームの強みです」と語る。

■公式戦初勝利はサヨナラ
 長野日本ウェルネスの硬式野球部としての初の対外試合は、なんと公式戦(春の長野大会地区予選)だったという。その試合に敗れはしたものの、選手たちにとって素晴らしい記憶となって刻まれた。そして息つく間もなくやってきた夏、全員1年生で挑んだ第98回選手権長野大会の1戦目。序盤に3点を奪われる苦しい展開ながら、引き下がることなく徐々に反撃し逆転に成功するも、9回表に追い付かれ5対5で迎えた裏の攻撃。一死一、二塁からの犠打が悪送球を誘い、記念すべき公式戦初勝利を挙げた。「サヨナラの点が入った時の鳥肌がすごかった」、と1年生の当時から主将だった河野選手は振り返る。

■チームのキーマンたち
 チームのカギとなる選手は、悪い雰囲気を変え、チームを明るくする、いわばムードメーカーの山田 誠也選手。そして、チャンスに強い西澤 裕太選手。河野主将は山田選手について「持ち前の明るさで、雰囲気と流れを変えてほしい」といい、西澤選手にも「チームを救う一打を期待している」と語った。

■来年に繋がる勝利を
 現在は夏の大会に向け、「接戦をものにする」をテーマに、どれだけ粘り強くやれるかを意識して練習に励んでいる。20名の2年生が主体となるチームは、この夏が終われば去るのではなく、来年も戦いが続く。「この夏の大会が、今年の秋、来年の春、夏に大きく影響する。だから泥臭くても勝ち、上を目指して次につながる大会にしたい」と河野主将は語った。最後の夏に闘志を燃やす相手の3年生に、臆することなく立ち向かい、粘り強く戦い抜き、勝利を手繰り寄せてほしい。

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[page_break:野球部初の勝利は思い出に]

練習風景(日本ウェルネス信州筑北)

野球部初の勝利は思い出に

ここからは遊撃手を務める赤羽 由紘副主将(2年)にお話を伺いました。

Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。

赤羽:先頭バッターを四死球などで出してしまうと、8割近く失点に繋がるので、先頭バッターを出さないことです。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

赤羽:野球部が発足してから初めての夏の大会で勝利を収められたことです。

Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

赤羽:自分は1番バッターなので、その1打席目を見てほしいです。

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

赤羽:流れに乗ったら止められないところです。

赤羽選手、ありがとうございました!

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[page_break:「先心後技」で取り組み姿勢を大事に]

練習風景(日本ウェルネス信州筑北)

「先心後技」で取り組み姿勢を大事に

  ここからは中原 英孝監督にお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 創部2年目に入ります、何事にも強い気持ち、全力で挑戦するのみです。「先心後技」で取り組み姿勢を大事にしています。

Q. 夏に向けて部員たちにメッセージをお願いします!

 現在3年生はいません。素晴らしい3年生になるために今、全力、全能力を投入するときと考えています。今やるかが3年次に大きく生きる。

中原監督、そして日本ウェルネス信州筑北キャンパス野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
僕らの熱い夏 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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