Column

都立紅葉川高等学校(東京)

2017.07.02


集合写真(都立紅葉川)

紅葉川の名を響かせる

■都立紅葉川はどんな学校?
 2008年に創立80年を迎えた都立紅葉川高校。野球部は2015年の秋季大会でベスト16入り。今春は一次予選を勝ち抜き、都大会では3回戦まで勝ち進んだ。同校は、2015年に育成功労者賞を表彰された田河清司監督の下、着実に力をつけてきた学校だ。田河監督のネットワークにより、東京都の強豪校、東京都以外の強豪校と練習試合を組んでレベルアップを目指す毎日だ。

■名物の「サイキングアップ」とは?
 1年生25名、2年生11名、3年生23名の計59名で活動中の都立紅葉川野球部。校庭が狭く、平日はサッカー部と半面で使っているため工夫して練習に取り組む。
このチームのウリを岸 蘭丸主将に紹介してもらった。「明るい雰囲気でピンチをも楽しみ、球場の雰囲気ごと持っていけること、エースの吉本 優太の作る守備のリズムを、バッティングにつなげられるところです」。このウリを活かして、目標の「甲子園で1勝」を目指している。
名物練習は「サイキングアップ」という練習。「マウンドの周りに部員が集まり、大声で笑ってから練習に入ることで、明るい雰囲気で練習に取り組むことができます」と岸主将がこの練習の意図を教えてくれた。

■あんなに試合が楽しかったことはない
 新チームは先輩たちより実力がなかったため、そこに追いつくためにやっていくことをテーマにスタートした。オフシーズンはパワーと体重を増やすことを目標に取り組み、多くの選手がそれに成功した。
その努力が結果に表れる。春の一次予選都立東大和戦(試合レポート)、エラーで先制されたが、つなぐバッティングでの1本がでて、逆転勝ちを収めた。「こんなに試合が楽しかったことはなかった」と岸主将。その勢いのまま、都大会でも2勝を挙げた。

■注目の選手は?
 岸主将は活躍してきた選手に藤平 理己栗原 翼を挙げた。「バッティングでは藤平が、守備では栗原が雰囲気を作ってきました。チーム自慢の副主将達です。」と話した。そして夏のキーマンには最速135キロ右腕・吉本 優太、右方向へにも本塁打を打てるスラッガー・西久保 哲也の2名を選出。中でも西久保は長打力があり、大事な場面で打ってくれる不動の4番。打線の主軸として今年の夏を盛り上げてくれるはずだ。

■紅葉川の名を響かせる
 岸主将は夏に向けて「後悔なく終わるのは不可能なので、最後まで全力で戦い抜くこと。吉本が打たれて負けるのはしょうがないので、打てずに負けないように得点を取って紅葉川の名を響かせたいです。」と宣言した。

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[page_break:強豪を倒していきたい]

都立紅葉川

強豪を倒していきたい

ここからは西久保 哲也副主将(3年)と栗原 翼副主将(3年)にお話を伺いました。

Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。

西久保:チャンスの打席で打点を挙げられるようにしたいです。あとはプレーの確実性を上げることです。
栗原:・チャンスは作りますが、残塁が多いので最後のバッターの集中力と勝負根性が課題です。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

西久保:今年の春季東京都大会堀越戦(試合レポート)で逆方向へホームランを打つことができて、チーム全員で勝つことができたことです。
栗原:冬練です。特にランメニューがきつくしんどかったですが、乗り越えた先に達成感がありました。

Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

西久保:自分は4番なのでやはりバッティングに注目してほしいです。
栗原:走攻守すべてのプレーを見てほしいです。

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

西久保:明るく元気があるところは負けていないと思います。
栗原:みんな個性的で面白いところです。部活以外でも仲がいいので、チームワークは負けません。

Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください

西久保:悔いが残らないように戦い、強豪を倒していきたいです。
栗原:最後の集大成なので今自分の持ってるものすべてを出して、大会で暴れたいと思います。

西久保選手・栗原選手、ありがとうございました!

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[page_break:それぞれの役割を精一杯]

それぞれの役割を精一杯

  ここからは田河 清司監督にお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 新チーム結成時はメンバーが総入れ替わりでとにかく打てるチームを作ろうと思いました。現在はエースを中心に失点を少なくし、より多く得点できるように打撃を鍛えています。

Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!

 いよいよ高校野球の総まとめ。夏にしっかり輝いてください。それぞれの役割を精一杯やり、チームの勝利の為に頑張れ!

田河監督、そして都立紅葉川高校野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
僕らの熱い夏 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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