Column

県立呉羽高校(富山)

2017.07.05


集合写真(呉羽)

悔いの残らない、全力を出し切れる夏に

■野球部も文武両道!
 昭和58年に富山県立呉羽高等学校として開校。「心豊かに道を究む」という校訓のもと、国公立大学・私立大学とも多数の合格者を輩出する進学校。普通科の中に音楽コースを設け、音大などに進む生徒も多い。
 野球部は1年生9名、2年生5名、3年生16名の総勢30名で活動し、“文武両道”“自分たちのスタイルを存分に出して勝ちに行く”という目標のもと日々の練習に励んでいる。

■オフにはあのイチロー選手も取り入れる初動負荷を意識!
 主将を務める関小田 侑汰選手にチームについて聞いてみると、新チームになってからは「全員で指摘し合って、全員でレベルアップする」というテーマで練習に取り組んでいるとのこと。オフにはMLBのマイアミ・マーリンズで活躍するイチロー選手も取り入れているという「初動負荷」を意識してきた。

■春季県大会ではベスト4進出!
 その成果もあったのか、春季富山県大会ではベスト4に進出した呉羽ナイン。競り合う中でも勝利できたことが思い出深いエピソードとなっているが、一方で準決勝の高岡商戦での敗戦では「全てにおいて相手に負けていて実力の差を思い知らされました。」と語る。夏に向けては「速球を持つ投手に対してもしっかりとミートすることができるように練習しています」とリベンジに燃える。

■昨夏ベンチ外も、この1年でチームの中心選手に!
 関小田主将にこの1年間で活躍した選手を聞いてみると、3年生の野村 雄大選手と返ってきた。「昨年の夏の大会ではベンチに入れませんでしたが、春の大会では打撃や走塁におてすごく活躍してくれました。」と関小田主将もその活躍を認めている。この夏のキーマンについて聞くと、竹内 滉二野村 雄大竹田 大亮植松 祐(3年生)と中村 匠(2年生)だと言う。さらに、3年生の山崎 龍太郎選手の長所について「面白い」と話すなど、チームのムードメーカーとしての役割も買っているようだ。

■悔いの残らない、全力を出し切れる夏に
「みんな活躍してくれると思いますし、みんなに期待しています。」と語る関小田主将。今年の夏は全員で全力を出し切り、「甲子園出場」を目指す。

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[page_break:夏に向かう選手の心境]

試合の様子(呉羽)

夏に向かう選手の心境

ここからは、進藤副主将と植松選手の二人にお話を伺います!

Q.夏へ向けての課題や強化したいところを教えてください。

進藤:変化球が来たときに体が開かないようにすることです。
植松:打撃面です。ヒットは出るけど、連打になることが少なく、ヒットの本数以上に点数が取れていないことです。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

進藤:3年生での春季大会でベスト4まで勝ったことです。
植松:1年生のときの夏の大会です。タイムリーヒットを打ち、チームが勝つことができたのでとても印象に残っています。

Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

進藤:どんな打球が来ても体で止めるところです。
植松:打撃です。自分の中では自身のあることであり、こだわっているからです。特にチャンスのときの打撃や長打力を見てもらいたいです。

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

進藤:自分たちで考えてプレーするところです。
植松:チームメイトの仲がよいことです。

Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください

進藤:自信を持って思いっきりプレーしたいです。
植松:自分にとって最後の夏になるので、自分の持っている力を出し切りたいです。また、1回でも多く勝つことができればよいと思います。

進藤選手、植松選手、ありがとうございました!

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[page_break:「魂を注ぎ全員で心中する]

試合の様子(呉羽)

魂を注ぎ全員で心中する

ここからは島 徹監督にお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 3年生14人のほとんどが、昨年度から中心選手であったため、試合経験が豊富である。(1つ上の学年が4名、2つ上の学年が4名しかいなかった)生徒の主体的な活動、自主的な練習になるようチーム作りをした。自分で考え判断し、目的、やるべき事を明確にする。それを自分で実践する。走塁、打撃、守備面で、個々のレベルの底上げを目指し、もっと幅広い攻撃で厚みのある打線を目指す。簡単なミスは少なく、流れに乗るのが上手いチームである。投手を中心に守り、流れを作って攻撃できる場面が多いのが今年のチームの強みである。

Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!

最後の夏は、三年生の力が大きく勝利を左右します。一球一秒一瞬に魂を注ぎ、全員で心中する。1試合でも多く、みんなで戦い抜こう!

島先生、そして呉羽野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
僕らの熱い夏 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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