Column

岡山学芸館高等学校(岡山)

2017.06.22

「熱男!」をテーマに甲子園だ!

■2度の甲子園出場経験のある岡山学芸館!
 1960年に創立した岡山学芸館。文科省のスーパーグローバルハイスクールの指定校に選ばれている。海外との交流も多く、様々な国の学校と姉妹校締結をしている学校だ。野球部は2001年のセンバツ大会、そして2015年の選手権大会に出場した経験を持つ。

■甲子園に出場し、1勝する
 現在野球部は計95名の大所帯で活動している岡山学芸館。グラウンドはナイター完備でサブグラウンドもあり、恵まれた環境で練習に励む。今年のチームのウリは投手力と守備力、そして元気。目標は「甲子園出場、全国制覇」。新チームが始まった際に1つ上の代が成し遂げられなかった甲子園出場を果たし、勝つことを誓った。そのチームがスタートした時の思い出深いことは?という問いに宮里 龍主将は「冬のランメニューで残り数本になったときに先生とじゃんけんをします。そこで本数が増えるか減るかが決定するので、緊張感があり、運が試されます」と教えてくれた。雰囲気の良さが伝わってくるエピソードだ。


集合写真(岡山学芸館)

■強豪校相手に粘り強い投球を見せた選手とは?
 
岡山学芸館の注目すべき選手は多くいる。まずはエースの金村尚真(2年)。右腕から投げ込む速球の最速143キロ。さらにキレのある変化球を投げ、完成度あるピッチングを見せる。豊見城中時代は第8回 BFA アジア選手権に出場した金村は、今やチームの大黒柱へ成長。そして最速137キロ左腕・倉川 太輝(2年)。常時130キロ台だが、切れのあるストレートを投げ、投球術が長けた投手だ。強豪校相手にも粘り強い投球を見せる。さらに打撃でも力強く、勝負強さを兼ね備えている二刀流である。そして宮里主将は首脳陣からの評価も高く、安定したリード、強肩、勝負強い打撃はもちろんだが、大人びた人間性も評価されており、まるで大学生?とも評価されている。小森 佑介は本来、クリーンナップに座ってもおかしくない打撃力を持った選手だが、あえて6番として座っている。勝負強く、打点もかなり多い選手だ。田頭和哉はセンターを守り守備範囲、脚力はかなり高いレベルに達しており、守備の要となる選手だ。

■先輩が行けなかった甲子園へ
 今春の県大会1回戦、倉敷商業戦の試合。この試合で倉敷商業に0対4、2安打完封負けを喫した岡山学芸館。「練習試合でも2安打に抑えられたことはなく、力不足を感じた試合でした」と宮里主将。悔しさの残る敗戦だった。
夏に勝つために、今は「熱男!」がテーマだ。一人ひとりが熱く泥臭く、粘り強い野球をすることを練習で取り組んでいる。毎日の日課であるポール間往復10本、ロープ10本というメニューもこなす。宮里主将は「最高の夏にしたいです!全国制覇を成し遂げます!」と宣言。
先輩が行けなかった甲子園へ。その想いを夏にぶつける。

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左から小森、宮里、田頭(岡山学芸館)

全国制覇に対する熱意

ここからは小森 佑介副主将(3年)と田頭 和哉副主将(3年)にお話を伺いました。

Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。

小森:春季県大会倉敷商業高校に完封負け(力負け)したので、相手を打ち崩す攻撃力が課題です。
田頭:1番の課題は打撃面です。春季県大会でもバットが振れていなかったので、トレーニング、振り込みを見直し取り組んでいます。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

小森:2年前の甲子園出場までの、岡山大会での先輩方の勝っていく姿をスタンドから応援していて感動したことです。特に準決勝の玉野光南高校戦、決勝の創志学園高校戦の9回の大逆転劇です!
田頭:僕も2年前の夏の甲子園大会に初出場を果たした時の岡山の準決勝、決勝での大逆転劇です。

Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

小森:チーム全員の勝負に向かっていく姿勢です!
田頭:冬季の練習から守備の基礎練習をしっかりしてきたので、守備には自信があります。

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

小森:全国制覇に対する熱意です!!
田頭:練習と日常生活のけじめがしっかりとでき、一人一人の仲が良く、チームワークが良いところです。

Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください

小森:全国で一番長い夏にします。全国制覇!
田頭:目標は全国制覇です!ベンチ、スタンドが一丸となり、どこのチームよりも長い夏を過ごせるように、全員野球でこの夏を戦い抜きます。

小森選手・田頭選手、ありがとうございました!

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[page_break:日常の五心を胸に]

練習風景(岡山学芸館)

日常の五心を胸に

  ここからは猪原 教正コーチにお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 秋季県大会後から4カ月に渡り、土曜日を利用して新しいことに挑戦してきました。瀬戸内市内の保育園や介護施設を訪問し、各行事や奉仕作業に参加させていただきました。自らがどのように行動すればよいのかをグラウンド以外の環境で学び、多くの方々との「ふれあい」から、高校生として視野を広げ、自然や人のために行動できる人間に成長してこられたと感じています。
 春季県大会も初戦敗退という結果になりましたが、その負けがあったから夏の選手権にかける思いが強くなった。このチームの強みは、自らが考え、自らが行動することによって、目に見えない大きな力が生まれること。ベンチ・スタンド・地域が一体となって一戦必勝で岡山学芸館旋風を巻き起こします。

Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!

   一、「はい」という素直な心
   一、「ありがとう」という感謝の心
   一、「すみません」という反省の心
   一、「おかげさま」という謙虚な心
   一、「わたしがします」という奉仕の心
 岡山学芸館に入学してから色々な経験をしてきたと思います。このメンバーに出会えた奇跡を大切にして「日常の五心」を胸に一戦必勝で熱くなれ!

猪原監督、そして岡山学芸館野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
僕らの熱い夏 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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