Column

徳島県立新野高等学校(徳島)

2017.06.18

3学年で挑む、最後の夏

■2018年に統合へ
 徳島県立新野高等学校は、徳島県阿南市にある公立校。1943年に創立された伝統校だが、2018年阿南工業高校と統合し、阿南光高校の開校が予定されている。野球部は春夏ともに甲子園出場経験がある。

■名物練習はサーキットトレーニング
 現在1年生9名、2年生10名、3年生7名の計26名で活動している新野折下 光輝主将は、このチームのウリは「守備力が高く、クリーンアップに長打力がある。一球を大切にする」ということだと話した。名物練習は「サーキットトレーニング」。ダイヤモンド10周というハードな練習をこなし、目標である甲子園での勝利を目指す。


3年生集合写真(新野)

■悔しい思いをした昨秋準々決勝
 
昨年の秋季大会の準々決勝生光学園との試合一番印象に残っていると話す折下主将。先制点を取ったが、逆転されてしまい敗戦となってしまった。この敗戦で、準決勝進出と四国大会出場を逃がしてしまった。「とても悔しくて、来年の夏こそはと、思い続けて今まで頑張ってきました」と折下主将。冬場のトレーニングで疲れているときでも、みんなで楽しんで盛り上げながら頑張ってきたことが印象に残っているようだ。

■注目の選手を紹介!
 折下主将は活躍してきた選手に細川 正樹濵髙 碧唯良を挙げた。「副主将として、とても頼りになる存在であり、勝負強い2人です」と2人を信頼しているようだ。また、濵髙はムードメーカーでもあり、「盛り上げてくれてとても助かります」とチームに欠かせない要素の1つでもあるようだ。

■3学年で挑む最後の夏
 夏の大会に向け、現在「打力をアップ」を課題としている新野。チャンスをものにできるようにというテーマがあるようだ。
 「必ず甲子園に行って、支えてくれた人全員に恩返しができる夏にしたいと思います」と意気込んだ折下主将。3学年で挑む新野最後の夏。21年ぶりの甲子園へ、スタートを切る。

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[page_break:甲子園で校歌を歌うことが目標]

折下光輝主将(新野)

甲子園で校歌を歌うことが目標

ここからは折下 光輝主将(3年)と細川 正樹副主将(3年)にお話を伺いました。

Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。

折下:チーム全体の打力アップと走力アップです。
細川:打撃では得点圏打率が少し低いので、チャンスで1本打てるようにすることと、チーム全体の出塁率をもっと上げることです。そして、一人一人がしぶとい打者になり、嫌な打者だなと思わせられる打者を目指します。
 守備では、投手のコントロールとピンチのときでもしっかり守れるチームになっていきたいと思います。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

折下:冬のトレーニングをみんなで楽しんで盛り上げながら、しんどいことを乗り越えてきたのが思い出に残っています!
細川:大会で勝ったときチーム全員で校歌を歌ったことです。この夏では5回校歌を歌って一番の思い出にしたいです!

Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!

折下:自分はパワーが魅力だと思うので、飛距離と打球を見てほしいと思います。
細川:常に全力疾走を心掛けていて、たとえ凡打でも手を抜かず走るので、そういうところを見てほしいと思います!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

折下:チーム全体の中が良く、団結力が大好きです。守り勝つ野球はどこのチームにも負けていないと思います!
細川:このチームの好きなところは全力疾走を徹底して最後まで諦めないところです。
 他のチームに負けていないところは、エラーや凡打をしても下を向かず、次やってやるという前向きなところだと思います。

Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください

折下:必ず甲子園に行って、支えてくれた人たちの前で恩返しとして校歌を歌える夏にしたいです!
細川:日々の練習の成果を精一杯出し切り、日頃から応援してくれる学校の先生方や地域の方々の期待に応えられるようにしたいです。
 そしてチーム目標の甲子園に出場して、1勝をあげられるような夏にしたいです。

折下選手・細川選手、ありがとうございました!

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[page_break:26人の力で21年ぶりの甲子園へ]

練習風景(新野)

26人の力で21年ぶりの甲子園へ

  ここからは中山 寿人監督にお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 投手、捕手のバッテリーを中心に、守りの固いチームづくりを目標に練習してきました。投手のコントロール、内外野の守りも、守備率が9割6分台で、ある程度の守備力が身についてきました。新チームになり、本格的に投手として練習を重ねてきた折下も、完投能力が身に付くなど、成長が感じられます。夏の大会は守り勝ちたいです。

Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!

 平成30年は、新野阿南工業が合併した阿南光高校がスタートする。3学年そろっての大会出場は、今夏が最後の大会。部員26名が力の限りに闘い、平成8年度以来、21年ぶりの甲子園に出場してもらいたいです。

中山監督、そして新野野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
僕らの熱い夏 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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