Column

大分雄城台高等学校(大分)

2017.07.06


集合写真(大分雄城台)

初の甲子園出場を目指す

■大分雄城台はどんな学校?
 
1973年に開校した大分雄城台高等学校。部活動は弓道部、ハンドボール部、陸上部、水泳部などが活躍している。野球部は昨秋、九州大会出場をかけた県予選でベスト8入りを果たしている。

■砂浜での50キロマラソン!
 1年生15名、2年生13名、3年生24名の計52名の大分雄城台野球部。グラウンドは陸上部と共用しているため、木曜と日曜以外は全面使うことができない。その中で工夫して「甲子園出場」を目指している。
大分雄城台野球部は冬の合宿で砂浜で50キロマラソンを行う。幸野 椋介主将は「肉体的にも精神的にもかなりきついです」。甲子園出場に向けて、厳しい練習にも耐える。

■強豪校との試合で感じた力の差
  秋の九州大会出場をかけた大会で、明豊とベスト4をかけた一戦。この試合で完敗してしまう。幸野主将は「スピードやパワーの差をうめる努力をしなければいけないと感じました。相手のバッティングや守備がとても勉強になりました」
さらに印象に残っている試合がもう一つ。九州大会大分予選での大分舞鶴戦。この試合で大分雄城台は研究を重ね、相手を打ち崩した。しかしそれ以上の失点をしてしまいコールド負け。打撃に集中するあまり守備のミスが目立った。「この試合を通して投手を中心に守備の意識が変わり、最近では守備のミスが減りました」とこの敗戦から学んだことを結果に結びつけている。

■大分雄城台のキーマンは?
 大分雄城台のキーマンに幸野主将は梶原 昂希次森 大翔五田 健翔の3人を選んだ。梶原は4番としてのチームの要。次森はバッティングの要。五田はキャッチャーとして守備の要。それぞれの活躍が夏への鍵になる。そして梶原ともう一人、平 一隆には走塁での期待もかかっている。この2人を中心に機動力を発揮することだろう。

■初の甲子園出場を目指して
 夏に向け「ヘトヘトになって倒れるまで練習する」ということをテーマにしている大分雄城台野球部。オフシーズン並みの練習をして、自信を付けている。大会前、選手が髪型を五厘にしているからとマネージャーも髪をベリーショートにしてきたこともあった。マネージャーも一丸となって夏へ向かう。「3年生部員は決して優等生ではなく、迷惑をかけたこともありました。支えてくださった方へ恩返しできる夏にしたいと思っています。そして野球ができる幸せを感じながら、雄城台高校史上初の甲子園出場を目指します!」と抱負を語った幸野主将。全員の思いを背負い、初の甲子園出場を果たす。

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[page_break:甲子園に行く!!]

練習風景(大分雄城台)

甲子園に行く!!

ここからは幸野 椋介主将(3年)と次森 大翔副主将(3年)にお話を伺いました。

Q.夏に向けて見つかった課題を教えてください

幸野:打ち取った打球を確実にアウトにすることとバントの成功率です。
次森:初回や最終回にピンチになることが多いところと積極性、バントを決めることです。

Q.ここまで振り返って高校野球で一番思い出に残っていることは何ですか?

幸野:2年生のときに副キャプテンの次森とレギュラー取りを一緒に誓い、2人で結果を残し続けて背番号3と4を一緒にもらえたことです。
次森:同じく幸野とレギュラー取りを誓い、背番号3と4を一緒につかみ取ることができたことです。

Q. 夏にここを見てほしいというところは何ですか?

幸野:全力プレーでグラウンドを駆け回る姿、フルスイング、主将としてチームを引っ張る姿を見てほしいです。
次森:積極性とチャンスでの一打、他の野手や投手に声をかけているところです。

Q.このチームの好きなところと、他のチームに負けていないところは?

幸野:個性派の選手が本当に多いです。ほかのチームに「バカさ、盛り上がり」は絶対に負けません!
次森:個性派が多く、野球をしていて楽しいです。火が付いたときの打線の爆発力は負けないと思います!

Q. この夏はこんな夏にする!という意気込みをお願いします!

幸野:新チームが始まってから目標を「最後は必ず笑って終わる」ことに設定しました。自分史上最高の夏にします!
次森:昨秋敗れた明豊を倒し、甲子園に行きます!!そしてマネージャーを甲子園に連れていきたいと思います!

幸野主将・次森副主将、ありがとうございました!

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[page_break:笑顔で終わらせてあげたい]

練習風景(大分雄城台)

笑顔で終わらせてあげたい

  ここからは久良 安史監督にお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 個性の強い選手が多いので、その個性をうまく使いながらチームとしてまとまることができるようにしてきました。スイッチが入ると調子に乗ることができると考えています。爆発的な力を発揮することができるので先制して勢いに乗せていきたいです。

Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!

 「雄城台」で野球をしようと多くの選手が集まってくれた学年です。1年生から育ててきたので、夏の県大会ではこの子たちが思い切ってプレーできる状態を作り、当たり前のプレーが当たり前にできれば満足です。選手には一球一打に集中し、最後まで粘り強く戦ってほしいです。そして笑顔で終わらせてあげたいです。

久良監督、そして大分雄城台野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
僕らの熱い夏 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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