愛知県立成章高等学校(愛知)
集合写真(成章)
春の悔しさを糧に
■地域から信頼される、文武両道の伝統校
愛知県の東部、豊かな自然に恵まれた渥美半島の中央にある田原市。その中央部分に愛知県立成章高等学校が存在する。藩校「成章館」の流れをくむ創立110年を超える伝統校である。地域からの信頼は厚く、全体的に素朴で穏やかな生徒が多い成章高校。設立時からの教育方針である「文武両道」をめざし、部活動にも力を入れ、活発に活動している。野球部のOBは、ここまでプロ5年間で通算48勝を挙げている小川泰弘投手である。
■甲子園で2勝が目標
選手は61名、マネージャーは11名で合計72名で活動している成章野球部。野球部専用のグラウンド、雨の日でも練習できる設備が整うなど、環境に恵まれた場所で日々練習に打ち込んでいる。
「チームの持ち味は堅実なプレー・積極的な打撃・全力プレーです」と語るのは、平松 礼穏主将。オフシーズンには140キロ以上の球に振り負けないよう、打撃練習に着手。「甲子園に出場し、2勝以上すること」を目標に、夏に向かってひた走っている。
■悔しい思いをした春のリーグ戦
「非常に悔しかったし、情けなかった」と平松主将が振り返ったのは、春リーグ3位決定戦の豊橋商との試合だ。1度はコールド勝ちを収めたが、再戦となった3位決定戦では敗れてしまった。「守備・打撃・走塁。すべてにおいて気持ちの面で課題が残った。危機感を感じました」
■成章の注目選手は?
平松主将はこの1年間で活躍した選手に小久保 椋の名を挙げた。「安定した投球を毎回してくれました」と絶大の信頼を置いている。夏のキーマンには小久保をはじめ、2年生左腕で、長身から振り下ろす直球が武器の大谷 脩真・田中 彰真・増田 竜之を指名。また、周りを明るくする原 大貴をムードメーカーとして期待している。「雰囲気を変えてほしい」と平松主将は原に期待を込めた。
■一生の思い出に残る夏に
現在、成章は「気持ちで負けないように」というテーマで、自信を持って打撃・守備を行えるための練習を行っている。最後の夏に向けて平松主将は「負けて納得できる人はいないと思います。とにかく勝ちたい」と話した上で、「一生の思い出に残る最高の夏にしたいです!」と意気込んだ。
ベンチの様子(成章)
やり切ったと言える夏に
ここからは小久保 椋投手(3年)と増田 竜之副主将(3年)にお話を伺いました。
Q.夏に向けて見つかった課題を教えてください
小久保:変化球でカウントを取ること、制球力を付けることです。
増田:一振りでとらえる力です。
Q.ここまで振り返って高校野球で一番思い出に残っていることは何ですか?
小久保:2年連続で春の一次リーグ敗退をしたことです。非常にきつい思いをしました。
増田:春のリーグ戦でなかなか打てずに悔しい思いをしたことです。
Q. 夏にここを見てほしいというところは何ですか?
小久保:笑顔でプレーしているところです!
増田:どんな場面でも声を出し、全力でプレーするところです!
Q.このチームの好きなところと、他のチームに負けていないところは?
小久保:試合中の声掛けで、笑顔にしてくれるところです!
増田:打てない時にでも、声をかけてくれるところが好きです!
悔しい思いをしているので、勝ちたいという気持ちはどこにも負けません!
Q. この夏はこんな夏にする!という意気込みをお願いします!
小久保:どんな結果であれ、やり切ったと思える夏にしたいです。野球人生の全てを出し切ります!
増田:今まで公式戦で負けた相手に勝って、甲子園に行きます!!
小久保投手・増田副主将、ありがとうございました!
[page_break:行こう!甲子園!]マウンド上で笑顔を見せる成章ナイン(成章)
行こう!甲子園!
ここからは河合 邦宗監督にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。
昨夏を経験している小久保・平松がいますが、ずば抜けて目立つ選手はいません。そのため、「1人1人がそれぞれの役割を果たすこと」を重視して、練習に励んできました。夏は、細かなプレーを中心に、守り切る守備をしていきたいです。
Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!
春の大会では、私も含め、チーム全体がとても悔しい思いをしました。その悔しさを夏の大会にぶつけてほしい。素晴らしい結果を出してくれることを信じています。
行こう!甲子園!!
河合監督、そして成章野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!