Column

近畿大学泉州高等学校(大阪)

2017.06.02

同じミスを繰り返さない

■名打撃コーチの藤井康夫さんや、名中継ぎで活躍した谷中真二さんなどを輩出!
 
近大泉州は大阪府岸和田市内畑町後谷にある私立高等学校。1973年に創設され、2009年4月に近畿大学の準附属高等学校となった。それに伴い校名を改称した。多くのプロ野球選手を輩出した野球部だが、有名なOBといえば、プロ通算287本塁打を放った藤井康雄氏がいる。藤井氏は現役引退後はT-岡田選手を指導し、パ・リーグ屈指の強打者に育て上げた名指導者だが、藤井氏は高校時代から評判の強打者であった。他ではプロ通算243試合に登板した谷中真二氏(元埼玉西武ライオンズ)もこの学校のOBである。また野球部以外の部活動も盛んで、過去に全国優勝経験がある女子バレーボール部など、部活動が盛んである。

■チームのウリは守備!
 近大泉州野球部は現在、1年生36名・2年生21名・3年生21名の計78名。OBの方、地域の方々や保護者会からの支援を受けて作られた、立派なグラウンドで日々練習に励んでいる。その上で古くて壊れた箇所などは、選手たちの手によって、修理されている。
 中川 亮哉主将はこのチームの3つのウリを、「守備のミスが少なく、粘り強い、多彩な投手陣がいる」と話した。また、打撃力を強化するべく、30分で600本打つことを目標とする連続ティーなどに励んでいる。


集合写真

■冬は肉体改造に着手
 近大泉州は昨秋5回戦で、初芝立命館に9対3で敗れた。悔しい秋の敗戦を糧に、冬にはウェートトレーニングや野球部OGによる栄養学講座を受けるなどして、肉体改造に着手。例年とは違った練習を課し、振り込みの量も増加させた。その結果として、練習試合解禁後初の練習試合で、秋に敗れた初芝立命館に見事勝利。「きつい冬の練習を乗り越えて、自分たちが成長したことを実感できた」と中川主将はチームの成長を口にした。

■夏のキーマンに挙げたのはこの選手!
 中川主将は、この1年間で活躍した選手・夏のキーマンになるであろう選手に吉田 優兵の名を挙げた。「走攻守すべてで、チームを引っ張れてくれています」と全幅の信頼を寄せている。また、吉田選手を「体を小さいですけれど、とにかく足が速いです」と中川主将は評し、何度も出塁し、より多くホームベースを駆け抜けることを期待している。

■長い夏にするために
 最後の夏に向け、近大泉州は「同じミスを繰り返さないこと」をテーマに練習に励んでいる。自滅して負けることがもう無いように、基本を反復練習で補っている。「悔いの残らないよう、必死に戦う。長い夏にしたい」と力強い言葉を口にした、中川主将。少しでも長い夏に向かって、近大泉州はひた走る。

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[page_break:少しでも長い高校野球人生を!]

チームを支えるマネージャーたち

少しでも長い高校野球人生を!

ここからは重黒木 達也学生コーチ(3年)と平石 尚貴副主将(3年)にお話を伺いました。

Q.夏に向けて見つかった課題を教えてください

重黒木:自滅でいつも負けている。同じミスを繰り返さないことです。
平石:落ち着いてプレーをするということです。

Q.ここまで振り返って高校野球で一番思い出に残っていることは何ですか?

重黒木:大阪府私学大会の2回戦で3年生だけで試合に臨み、サヨナラ勝ちをしたことです!
平石:1年時に、一番尊敬していた先輩が夏の大会で逆転本塁打を放って、試合に勝利したことです!

Q. 夏にここを見てほしいというところは何ですか?

重黒木:学生コーチとしてのサポート、引っ張れているかです!
平石:全力疾走とフルスイングです!

Q.>このチームの好きなところと、他のチームに負けていないところは?

重黒木:選手のほとんどが寮生活で、寝食を共にしているので、お互いの息が合っているところです!
平石:1つ1つのプレーの質です!

Q. この夏はこんな夏にする!という意気込みをお願いします!

重黒木:チーム一丸となって、少しでも長い高校野球生活を送ることです!
平石:1つでも多く勝ち進んで、全員が悔いの残らない大会にしたいです!

重黒木学生コーチ・平石選手、ありがとうございました!

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[page_break:勇気を持って戦えば必ず良い結果が得られる]

近大泉州ナイン

勇気を持って戦えば必ず良い結果が得られる

  ここからは清水 雅仁監督にお話を伺いました。

Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。

 昨夏の経験者が多いので、プレーの完成度が比的高いチームでした。しかし、経験者に頼らざるを得ない状態で秋・春と主力選手に故障者が出てしまい結果を残せませんでした。強豪校と互角に戦える力はあると思うのですが、大会で発揮できていない。「敵は我にあり」と思わせるチームですね。

Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!

 今まで叱られ続けたことを思い出し、いつも通り戦ってほしいです。勇気を持って戦えば必ず良い結果が得られる。現チームは、監督になって初めて手ごたえを感じられました。自慢の息子たちです。少しでも長く夏の大会を楽しみたいです。

清水監督、そして近大泉州野球部の皆様、ありがとうございました!十分に兼ね備えている実力を今夏発揮し、長い夏にできることを期待しています!


今年も大好評!
僕らの熱い夏 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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