第13回 清宮 幸太郎(早稲田実業)は二度目の甲子園で伝説を作れるのか??2017年02月16日

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【目次】
[1]爽快感を感じさせた清宮の甲子園での活躍
[2]清宮の打撃を支える「柔らかさ」と「力強さ」
[3]好投手から安打が多いのも魅力


清宮 幸太郎(早稲田実業)

 高校通算78本塁打の清宮 幸太郎が2度目の甲子園に出場する。周囲が期待するのは、これまで甲子園で伝説を残したスラッガーたちと肩を並べる活躍ができるかどうかだ。今回はこれまでの大会の活躍を振り返りながら、清宮の凄さに迫っていく。

爽快感を感じさせた清宮の甲子園での活躍

 清宮 幸太郎早稲田実業)は“甲子園出身”のスラッガーとしては清原 和博(PL学園)、松井 秀喜星稜)、中田 翔大阪桐蔭関連記事)に続く「超高校級の大物感を醸し出す存在」と言っていい。

 清原は甲子園に初出場した83年夏の決勝、横浜商戦の第1打席でライト方向に記念すべき初ホームランを放って以来、3年夏までに春・夏の甲子園大会で歴代最多の通算13本塁打を放っている。松井はすべて右方向に打った4本のホームランより、3年生だった92年夏の甲子園大会2回戦、明徳義塾バッテリーによる5打席連続敬遠の方が鮮烈な印象を残す。バットを振れない不条理な状況がかえって松井の凄さを浮き彫りにした。

 中田は1年生だった05年夏の甲子園大会1回戦、春日部共栄戦の7回裏に甲子園初ホームランを放って以来、松井と同じ通算4本塁打を記録している。しかし、中田が凄いのは本数より飛距離だ。06年夏の大会1回戦の横浜戦では8回裏に推定140メートル、甲子園のあとに行われた秋の近畿大会準決勝の市川戦ではレフト場外に消える推定170メートルの大ホームランを放っている。

 清宮がこの3人に匹敵する伝説的なスラッガーになるための第一段階はすでに終えている。甲子園の土を初めて踏んだ15年夏は1、2回戦ともヒットは放つがホームランが出なかった。前評判があまりにも高かったため「評判ほど凄くない」というネガティブな記事が出る気配があった。というのも、清宮に対するコメントを雑誌関係の記者から求められたとき、「本当はたいしたことないんでしょ」的な誘い水を向けられたことが2、3度あったからだ。3回戦東海大甲府戦、菊地 大輝のチェンジアップを振り抜いて右中間スタンドに放り込んだ一発は、そういうネガティブな空気を一掃する爽快感があった。

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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