Column

鹿児島県立鹿屋工業高等学校(鹿児島)

2017.03.07


集合写真(鹿屋工)

「自分改革」「肉体改革」「チーム改革」が冬のテーマ

■鹿屋工はどんな学校?
鹿児島県鹿屋市にある鹿児島県立鹿屋工業高等学校は1944年に設立した大隅半島唯一の県立工業高校。現在は機械科、土木科、建築科、電気科、電子科を設置している。部活動は盛んで、ボート部、ボクシング部、少林寺拳法部、囲碁部などが全国大会に出場。野球部は昨秋、大隅地区の新人戦で優勝。鹿児島大会では出水工川内商工を下しベスト16に進出した。

■鹿屋工野球部の紹介
現在、野球部は2年生21名、1年生21名の計42名。今年のチームは「守備からリズムをつくるチームで、野球に対して真面目なチーム」と、川畑 陸主将。この冬はグラウンド改修も終わり、不自由なく練習に取り組めているという。また、部活動の垣根を越えて週に1回取り組んでいる鹿屋工の名物練習「工業サーキット」では、1分動いて30秒休むペースで20種類ほどのメニューをこなすという、きついトレーニングにも励んでいる。

■鹿屋工を引っ張る選手は?
昨秋の矢野 孝太郎選手は、4番として3試合すべてでチームの1点目の打点を挙げ、メンバーに勢いをもたらした。村山 迅選手は足に自信を持っており、走塁でもセンターの守備でも攻守の両面にわたってグラウンドを駆け巡った。また、市來 信二選手は持ち前の明るさと面白さで、苦しい時もチームのムードを盛り立てている。

■秋季大会で得た手応えと課題

鹿児島大会
4回戦鹿児島城西戦を4対6の接戦を落とした鹿屋工。「序盤に守備でのミスが続き失点を重ねてしまった。攻撃もなかなか相手投手を攻略できず、終盤に反撃したが及びませんでした」と、振り返る川畑主将。そして、「悔しい大会でしたが、その分、学ぶべきこともたくさんありました。安定した守備力、好投手を攻略する攻撃力、チャンスで1本打つ得点力。そして、ベンチワークや劣勢時のメンタルの強さが課題です」と、今春への課題を挙げている。

■この冬の意気込み
「自分改革」「肉体改革」「チーム改革」の3つの改革を冬のテーマに掲げる鹿屋工。川畑主将は「新しい自分と出会えるように色々な事にチャレンジすることはもちろん、体だけでなく心も成長できる冬にしたい。」と、話す。すべては夏のため。目標は鹿児島を制して、初の甲子園に出場することだ。

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[page_break:一人ひとりがまじめに努力しているところは負けない!]

集合写真(鹿屋工)

一人ひとりがまじめに努力しているところは負けない!

 ここからは、舞原 幸希選手(2年)と市來 信二内野リーダー(2年)の二人にお話を伺いました!

Q. 秋に見つかった課題は何でしたか?

舞原:打撃が課題です。
市來:アジャスト力と強い肉体です。

Q. この冬はどんな冬にしたいですか?

舞原:体も技術も私立校に負けないくらい、一回りも二回りも成長する冬にしたいです。
市來:新しい事にチャレンジして、自分の可能性を広げていきたいです。

Q. モットーや好きな言葉は何ですか?

舞原:「努力すれば必ず日本一になれるとは限らない。でも、日本一になった者は必ず努力した」です。
市來:「事実は一つ、捉え方は無限」です。

Q. 他のチームに負けないこのチームの長所は何ですか?

舞原:一人ひとりがコツコツとまじめに努力しているところです。
市來:きついトレーニングを楽しんでやっているところです。

Q. この冬の目標宣言をお願いします。

舞原:チームの軸になります!
市來:体脂肪率10%以下の鋼の肉体になります!

 舞原選手、市來選手、ありがとうございました!

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[page_break:歓喜の輪を現実に!]

集合写真(鹿屋工)

歓喜の輪を現実に!

 吉田 公一監督にお話を伺いました!

Q. 新チームのチーム作りはどのようにされましたか?また、この冬のテーマも教えて下さい。

 今年のチームは能力に秀でている選手は少ないが、非常に真面目でコツコツと努力をするまとまりのあるチーム。「真面目に・必死に・ひたむきに」をモットーに秋の地区大会では私立校を2校倒し、久しぶりの優勝を果たしました。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 シード校として出場した秋の鹿児島大会はベスト16で敗退し、非常に悔しい結果となりました。
そこで、冬は3つの改革「自分改革」「肉体改革」「チーム改革」をテーマに新しいことへ挑戦する姿勢を求めていて、その挑戦については正しいか正しくないかではなく「面白いか面白くないか」を価値基準にやらせています。
また、今年も体を大きくするために週末は保護者会の協力をいただき「炊き出し」をお願いしており、春、夏の大会が楽しみになってきています。

Q. 冬の練習に励む選手にメッセージをお願いします。

 夏に花を咲かせるには、この冬が勝負。
夏は、冬の成果を発表する場所。
春・夏の自分の姿を思い浮かべながら頑張れ。
歓喜の輪を現実に!

 吉田監督、そして鹿屋工業高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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