県立金沢商業高等学校(石川)
集合写真(金沢商)
出塁や進塁にこだわった「つなぐ野球」が信条
■金沢商はどんな学校?
石川県金沢市にある石川県立金沢商業高等学校は1900年に金沢市立金沢商業学校として開校。1907年には石川県に移管し、石川県立金沢商業学校に改称された。その後、幾度かの校名変更を経て、59年に現在の校名となる。部活動は盛んで、女子バレーボール部は全国大会の常連。野球部は23年夏と66年夏に甲子園出場。14年秋は石川大会で優勝し、北信越地区の21世紀枠推薦校となった。さらに16年春は準優勝、昨秋もベスト8と、県内では上位の常連校となっている。
■金沢商野球部の紹介
現在、野球部は2年生24名、1年生24名の計48名。小原 敦生学生マネージャーは、今年のチームを「状況に応じて『自分がやるべきことを決断する意識』を持ち、感謝や恩返しの気持ちをプレーで示すことができる」と、評している。また、平日の練習ではサッカー部やソフトボール部と共同でグラウンドを使っているため、ピロティや体育館も利用して練習を行うこともある。
■金沢商を引っ張る選手は?
小原学生コーチは「昨秋は高田 倫彰が背番号を背負った自覚を胸にマウンドで堂々と力を発揮し、強豪チーム相手に立ち向かっていってくれた」と、話す。また、今春については、俊足で守備範囲が広く、強肩で正確なコントロールを持っている田中 優人選手。打球に対する一歩目の速さと正確な捕球ができる高畠 嶺哉選手らをキーマンに挙げている。
昨年の秋季石川大会では大量得点を挙げた試合が目立った金沢商。初戦は21得点、続く3回戦は10得点を奪った。「自分たちのチームは長打が打てる選手が少ないので、出塁や進塁にこだわって『つなぐ野球』をしています。特に、走塁面では様々な場面を想定して、次の塁を狙うための準備を意識するように取り組んでいます」と、小原学生コーチ。しかし、準々決勝の遊学館戦では序盤にリードしたものの2対4で逆転負け。「失点0のイニングを積み重ねることが、いかにたいへんで困難なことか痛感した」という。そして、「強豪校との体力面の差をうめることと、バッテリーを強化することが課題」と、秋季大会で得た貴重な経験を今後に活かしていくことになる。
■この冬の意気込み
「室内での練習が多くなりますが、そのなかでどれだけ実戦を意識してレベルアップするための時間を過ごせるかが大事になってくると思います。体力強化、体重増加、型作りなど、秋からさらに成長した姿を見せられるように励み、負けた悔しさと支えていただいている方への感謝の気持ちを活力にして、一日一日を積み重ねていきます」と、小原学生コーチ。目標は「石川県の歴史にチャレンジし、全国大会に出場すること」だ。
練習風景(金沢商)
挨拶などの礼儀がしっかりしている!
ここからは、高畠 嶺哉主将(2年)と岡田 駿希副主将(2年)の二人にお話を伺いました!
Q. 秋に見つかった課題はどんなことでしたか?
高畠:チームとして、大事な場面でアウトをどこで取るのかという確認が不足し、守備が乱れてしまったところです。攻撃では、打力が弱く、ベストボールに対する対処が甘いところが課題です。
岡田:攻撃は2アウトからの1本が出ないところ。守備はミスがあるところと四球から失点してしまうところです。
Q. この冬はどんな冬にしたいですか?
高畠:一人ひとりがレベルアップするために個人練習を多くし、自分と向き合う冬にしたいです。
岡田:夏の試合でもバテない体作りをし、バッティングフォーム、ピッチングフォーム、バントなど、個人個人がそれぞれの型を作れるようにしていきたいです。
Q. モットーにしていることや好きな言葉はありますか?
高畠:「一球入魂」です。
岡田:「今を生きる」です。
Q. 他のチームに負けない長所は何ですか?
高畠:笑顔がさわやかで、手を抜かずに練習や掃除をやり続けられるところです。
岡田:挨拶などの礼儀がしっかりしているところです。
Q. この冬の目標宣言をお願いします。
高畠:スイングスピードを上げ、下半身を強くして長打が打てるようにしたいです!
岡田:大事な場面で1本打てるように体重を増やし、下半身を強くします! そして、キャッチャーとしてチームを引っ張るためにスローイングやショートバウンドのストップなど、技術的に成長したいです!
高畠選手、岡田選手、そして金沢商業高校野球部の皆さんありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!