Column

県立磐城高等学校(福島)

2017.01.14


集合写真(県立磐城高等学校)

日本一になるために最高の準備と努力を積み重ねる

■磐城高等学校

福島県いわき市にある磐城高校は、1896年に開校された長い歴史を誇る伝統校。夏の甲子園には出場7回、選抜大会には2回出場し、1971年の選手権では準優勝を果たしている。現在も、2016年春の東北大会に出場するなど、福島県を代表する強豪校として活躍している。現在、27名で活動している磐城の取り組みを追った。

■秋の大会を振り返って
遠藤 勇志主将は今年の自分たちのウリを
・守備力
・常に全力疾走・全力プレー
・元気の良さ
と答えてくれた。また印象に残っている秋季大会の試合については県大会2回戦の学法石川戦を挙げた。この試合は試合終盤まで0対0の息詰まる投手戦。しかし8回表にミスで失点してしまい、相手の尾形 崇斗投手から1点も奪えず、0対3の完封負けを喫した。

 遠藤主将はこの試合の反省として、「一番自信に持っている守備から崩れてしまい、まだまだ自分たちの甘さを強く感じました。あとはチャンスで打てず勝負弱さも出てしまいました」と語った。ただ大会を通して成長した部分ももちろんあり、アップの最初から、より気持ちが入るようになり試合の「入り」への意識が高くなった。

 このチームのキーマンは、昨秋、1年生ながら活躍を見せてきた小山 泰生投手。「マウンド度胸もあり、安定したピッチングで攻撃のリズムを作り、チームを勝利へ導いてくれた」と信頼を寄せている。また春に向けて遠藤主将は、田部 圭太朗副主将の頑張りにも期待していた。

■目指すは日本一

オフシーズンの目標は、「夏に日本一になるため、自分たちに厳しく、周りに厳しく、妥協せずにやりきることを前提に取り組むこと」とし、学校の近くにある子鍬倉神社(通称 けんしゃ)での階段トレーニングも歯を食いしばって取り組んでいる。

 そして今後の意気込みとして遠藤主将はこう語った。
「過去の先輩方が甲子園準優勝という偉大な成績を残しているので、僕たちの目標はそれを上回ること。つまり、日本一です。日本一になるために、最高の準備と努力を積み重ねていきたいと思います!」
日本一へ向けて、磐城ナインは部訓である「Play Hard」(全力疾走・全力プレー)を胸に刻み、努力を続けていく。

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[page_break:昨秋の悔しさを晴らす]

昨秋の悔しさを晴らす

 ここからは、副主将を務める田部 圭太朗外野手や寮長を務める高橋 啓太捕手にお話を伺いました。

田部 圭太朗選手(県立磐城高等学校)

Q. 秋季大会を振り返って、課題に感じた部分は何ですか?

田部:大事な場面でも100%の力を発揮できる強い気持ちです!
高橋:チャンスでタイムリーが出ない、得点力不足だったことと、あとはプレーへの指示等の声が少なかったことが、反省点として出たと思います。

Q. お2人はそれぞれの課題に対してこの冬はどんな冬にしたいと考えていますか?

田部:自分に厳しく、追い込み、夏に勝利を掴み取れるような冬にします!
高橋:辛いトレーニングでも妥協せずに全員でやりきることで、自信を持って春を迎えられるようにしたいですね!

Q. では野球をする上でモットーにしている好きな言葉などはありますか?

高橋 啓太選手(県立磐城高等学校)

田部:「試練は人を磨く」という言葉が好きです!
高橋:僕は部訓である「Play Hard」です!

Q. ではチームの好きなところや、ここは他のチームに負けない!というところは何ですか?

田部:全力疾走・全力プレー(Play Hard)、勝利への執着心です!
高橋:ムードメーカーを中心に明るい雰囲気があることですね!

Q. このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』というこの冬の熱い宣言を最後にお願いします!

田部:昨夏昨秋と負けて味わった悔しさを胸に刻み込み、夏に日本一のリードオフマンになります。

高橋:まずはチームのみんなに信頼される選手になりたいですね。そしてチャンスでは必ず打ち、盗塁をさせないキャッチャーになっていきたいです!

 お2人ともありがとうございました!

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[page_break:「Play Hard」を本物にしていこう]

左から遠藤 勇志選手、田部圭太朗選手、高橋 啓太選手(県立磐城高等学校)

「Play Hard」を本物にしていこう

 最後に木村 保監督にお話を伺いました。

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 部訓でもある「Play Hard」(全力疾走・全力プレー)を本物にしていくことをテーマにし、人として、野球人としてどうあるべきかを事あるごとに選手たちに向き合わせている段階です。まさしくこの冬も本物にしていくために、どこまで追求できるか、どれだけ自分自身を追い込めるか楽しみにしています。 

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 ぜひ自分たちから「Play Hard」を本物にしていくためにどんどん追求し、自分たちの目標「日本一」に向けて、ともに日々精進していこう。

 木村監督、磐城高等学校野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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