日本の球児に足りないものは、自分自身で考える力!
自分の意見が考えられる、伝えられる環境を目指そう
4回連載でお届けしている「世界の高校野球シリーズ・台湾編」。第1回は、台湾出身の元高校球児が語る日本野球の凄さを配信しました。今回も、野球留学で台湾より来日し2度甲子園出場を決めている呉承達さん(日南学園―鈴鹿国際大―関西独立リーグ)に、日本の高校野球についてのお話をお伺いしました。
日本の球児に足りないものは、自分自身で考える力!
呉承達は野球留学で台湾から日本に渡り2度の[stadium]甲子園[/stadium]出場経験のある選手である。日本の野球に対してもリスペクトしている。特に「基礎技術がしっかりしている。(大切にしている)」と言う点は日本ならではと理解している。
その上で、敢えて提言をしてくれた。
「自分自身で考える力」があれば更に伸びる
呉はこう言う。
「監督・コーチの意見が絶対、ただ個人の意見も言える環境を作るのは大事だと思います。日本の高校野球でプレーしている時に、高校球児もプレッシャーを感じていたのが印象に残りました。もっと、のびのびとプレーをするという要素を取り入れるだけで、選手の成長がより早くなると思いました」
「個人の意見を言う」という表現は、好き嫌いを言うということではない。
確かに台湾の球児は、プレーする際の格好は日本の高校球児と比べ自由度が高い。
リストバンド、サングラス、バッティンググラブ、スパイクは、自由なので、格好はプロ野球選手のようだ。
ただ、ここで呉が伝えたいことは
「自分で考えた意見を伝えられる環境」ということだ。
監督・コーチの意見が絶対となり、自分で考えることを止めると「考える」と言うスキルが伸びない。
「考える力」も、練習が必要だ。自分で考え理解して行動するプレーヤーは、たとえその行動が
間違っていたも、自分で考え目的を作って行動したので、改善が出来る。
日本と台湾両方の野球を見てきているからこそ感じられる呉の意見に耳を傾けることは十分に意義があるはずだ。
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