巨人ドラ1・原 俊介氏が率いる東海大静岡翔洋、12年ぶり甲子園をかけた夏!
■アマチュア資格を回復した 元プロの新監督が増加
原 俊介氏の出身・東海大相模高校
昨今、新監督の一つのトレンドになっているのが、元プロ野球選手の高校野球監督就任だ。13年に規則が改正されプロ経験者のアマチュア資格回復が容易になったことにより、現在は高校野球界でもプロ野球を経験している監督が増えてきている。
東海大静岡翔洋の監督には、95年のセンバツ大会に東海大相模(神奈川)の4番として出場し、ドラフト1位で巨人に入団した経歴を持つ原 俊介氏が抜擢された。原監督は高校での指導経験はないものの、子供向けの野球教室で教えており、同校では教員として勤めながらチームを率いることになる。現在、静岡大会3回戦を突破し、23日に4回戦・磐田南戦に挑む。目指すは同校12年ぶりの夏の甲子園。ドラ1監督の采配に熱い注目が集まる。
他にも、帝京第五(愛媛)には85年のセンバツ準優勝投手で、元ロッテの小林 昭則氏が新監督として就任。プロ引退後はスコアラー兼打撃投手を経て、母校の帝京(東京)に復帰。名将・前田 三夫監督のもとで助監督を務めていた。また、05年春以来、甲子園から遠ざかっている柳ヶ浦(大分)は、かつて定岡三兄弟の長男として名を馳せた定岡 智秋氏を招へい。南海(現ソフトバンク)で14年間プレーした定岡監督は福岡ダイエーのコーチ、フロントも経験。08年からは四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスの監督となり、チームを独立リーグ日本一に導いている。
プロ出身の高校野球の監督といえば、やまびこ打線の徳島池田(徳島)で全国優勝3回を成し遂げた蔦 文也氏(関連記事)が一時代を築いており、昨夏も元広島の榊原 聡一郎監督が宮崎日大に就任して1年で甲子園出場を果たした。引退後も高校野球の指導者として野球に携わりたいという希望を持っているプロ選手は多く、先達も結果を残していることから、この流れは今後も加速していきそうだ。
(文・大平 明)
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