Column

甲子園で最も失点が少なかった都道府県は?【データで見る甲子園2016】

2016.08.19

■この10年間の夏の甲子園で もっとも失点が少なかったのは・・・・・

健大高崎バッテリー

 先のコラムで都道府県ごとの得点について取り上げたのに続き、ここでは失点について話を進めたい。

 ここ10年間の夏の甲子園で、1試合平均の失点がもっとも少なかったのは3.32点の「群馬」。全25試合で半数以上の13試合は相手チームを3失点以下に抑え、7点以上奪われた試合はわずか1試合だった。以降は僅差となっているが、第2位は「西東京」の3.34点。29試合中6試合で無失点。5試合に1試合以上の確率で相手を完封している。

 第3位は「兵庫」。こちらは26試合中15試合が3失点以下の安定した戦いぶり。相手に6点以上奪われたのは5試合で、1試合平均失点は3.54点だった。第4位は3.67点の「鹿児島」。第5位の「青森」は3.74点で、無失点試合は最多の7。特に初戦の成績は良く、10試合中4試合は完封勝利で、8試合は3失点以下だった。「大阪」は3.75点で「佐賀」と並んで6位タイ。第8位以降は「京都」、「新潟」、「沖縄」、「宮崎」と続き、第12位の宮城まで1試合平均失点が3点台だった。

 1試合あたりの得失点差は、「大阪」が+2.88点で全国トップ。+2.80点でわずかに届かなかった「西東京」が第2位で、第3位の「東東京」(+1.82)、第4位の「神奈川」(+1.62)に大きく水をあけている。

 また、2桁失点が1試合もなかったのは群馬、三重、滋賀、京都、兵庫、徳島、高知、鹿児島、沖縄の9地区。どの代表校も大きく崩れないということが分かった。
今年の甲子園では、準決勝に勝ち残っている熊本の秀岳館が2回戦~準々決勝までの3試合いずれも1失点と高い数値をマーク。明日の準決勝では、どんな試合をみせてくれるか。同じく勝ち残っている作新学院明徳義塾北海の戦いぶりも楽しみだ。

(文・大平 明


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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