甲子園で最も失点が少なかった都道府県は?【データで見る甲子園2016】
■この10年間の夏の甲子園で もっとも失点が少なかったのは・・・・・
健大高崎バッテリー
先のコラムで都道府県ごとの得点について取り上げたのに続き、ここでは失点について話を進めたい。
ここ10年間の夏の甲子園で、1試合平均の失点がもっとも少なかったのは3.32点の「群馬」。全25試合で半数以上の13試合は相手チームを3失点以下に抑え、7点以上奪われた試合はわずか1試合だった。以降は僅差となっているが、第2位は「西東京」の3.34点。29試合中6試合で無失点。5試合に1試合以上の確率で相手を完封している。
第3位は「兵庫」。こちらは26試合中15試合が3失点以下の安定した戦いぶり。相手に6点以上奪われたのは5試合で、1試合平均失点は3.54点だった。第4位は3.67点の「鹿児島」。第5位の「青森」は3.74点で、無失点試合は最多の7。特に初戦の成績は良く、10試合中4試合は完封勝利で、8試合は3失点以下だった。「大阪」は3.75点で「佐賀」と並んで6位タイ。第8位以降は「京都」、「新潟」、「沖縄」、「宮崎」と続き、第12位の宮城まで1試合平均失点が3点台だった。
1試合あたりの得失点差は、「大阪」が+2.88点で全国トップ。+2.80点でわずかに届かなかった「西東京」が第2位で、第3位の「東東京」(+1.82)、第4位の「神奈川」(+1.62)に大きく水をあけている。
また、2桁失点が1試合もなかったのは群馬、三重、滋賀、京都、兵庫、徳島、高知、鹿児島、沖縄の9地区。どの代表校も大きく崩れないということが分かった。
今年の甲子園では、準決勝に勝ち残っている熊本の秀岳館が2回戦~準々決勝までの3試合いずれも1失点と高い数値をマーク。明日の準決勝では、どんな試合をみせてくれるか。同じく勝ち残っている作新学院、明徳義塾、北海の戦いぶりも楽しみだ。
(文・大平 明)
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