勝ち星の積み上げ方にも タイプがある※仮タイトル ※東海大相模OK
■勝ち星の積み上げ方にも タイプがある
東海大相模
先のコラムで直近10年の都道府県別・勝利数ランキングについて論じたが、その勝ち星がどのように積み上げられたものなのか、その内容にもう一歩踏み込んでみたい。
まずは大会でどこまで上位へ勝ち上がったのかを見てみる。この10年で優勝校を輩出したのは群馬、神奈川、西東京、愛知、大阪、佐賀、沖縄の7地区。なかでも最多となる優勝3回の大阪だが、ベスト8以上に進んだのは意外にもその3回のみ。愛知、佐賀も同様で優勝した1校以外は8強に進むこともできておらず、10年間で愛知は12勝、佐賀は10勝にとどまっている。
逆に、コンスタントにベスト8以上へ駒を進めているのは神奈川で優勝1回、準優勝1回、4強1回、8強2回。東東京も4強1回、8強4回で10年中5回も上位進出を果たし、沖縄(優勝1回、4強1回、8強2回)と兵庫(4強1回、8強3回)がベスト8以上4回で続いている。また、初戦突破4回で11勝の和歌山、初戦突破5回で13勝の新潟は、一大会で一気に勝利数を稼ぐ傾向がある。
また、コンスタントという意味でいえば、宮城と東東京は未勝利で終わったのが1回のみで9校が初戦突破。大阪も10年間で11校が出場し9校が勝利している。そして、8校が初戦突破したのは青森、群馬、神奈川、兵庫、鹿児島、沖縄の6地区。鹿児島は4強が1回あるものの一大会で2勝以上挙げたのは2回のみ。石川も初戦突破が7回あるがベスト8以上は1回もなく、安定感はあるがなかなか上位へ勝ち進めていないようだ。
(文・大平 明)
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