Column

さようなら、我が母校。あの全国優勝校も、今夏がラストサマー?!来年から統廃合となる高校は?

2016.07.20

■95春Vの観音寺中央、香川大会4回戦進出!甲子園を沸かせた高校が最後の夏に挑む

観音寺中央と来年度より統合する三豊工

 少子化に伴い学校再編や統廃合が全国的に進められているが、それは甲子園に出場している高校も例外ではない。来年4月から校名変更、もしくは閉校となる学校のなかには、今春、21世紀枠でセンバツ大会に出場した小豆島(香川)、過去3度、甲子園の土を踏んでいる伊都(和歌山)などがあり、別府青山別府羽室台別府商(すべて大分)の甲子園を経験している3校は別府翔青の一校に統合。

 そして、かつて全国制覇を成し遂げた観音寺中央(香川)も、来年度より三豊工と統合され観音寺総合へ生まれ変わることが決まっている。

 95年春のセンバツでは初出場ながら強力打線とエース・久保 尚志の力投で初優勝した観音寺中央。上下とも純白のユニフォームに身を包み、チームのモットーである全力疾走で攻守交代を行う高校生らしいキビキビとした姿は多くの甲子園ファンから喝采を浴びた。しかし、その後は02年10年に夏の香川大会で準優勝、14年秋も準優勝し四国大会へ進むなど上位進出はするものの、95年の夏以来、甲子園からは遠ざかっている状況だ。

 今年のチームも昨秋今春ともに香川県大会の初戦で延長戦の末にサヨナラ負けを喫するなど復活への道は容易くはないが、全国優勝のメンバーでもある土井 裕介監督の指揮のもと、21年ぶりの甲子園出場を虎視眈々と狙っている

 現校名で挑む最後の夏。どの高校の選手たちも学校の歴史と期待を背負い、全国にもう一度、その名を轟かせるために精一杯のプレーを見せることだろう。はたして、有終の美を飾ることができるのか注目だ。

(文・大平 明


注目記事
第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.22

【埼玉】花咲徳栄は伊奈学園と、昌平は正智深谷と初戦で対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.22

【仙台六大学】東北高で4番を打った1年生・佐藤玲磨が決めた!東北工業大が“サヨナラ返し”

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.21

【滋賀】綾羽、滋賀短大附、虎姫が3回戦へ<春季県大会>

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.16

【群馬】前橋が0封勝利、東農大二はコールド発進<春季大会>

2024.04.17

【兵庫】20日にセンバツ準優勝の報徳学園が春初戦!夏の第1シード、第2シードも出揃う予定!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード