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第7回 田中 賢介(北海道日本ハムファイターズ)×日高 泰也(ウイルソン)【後編】 野球も用具も、常に「挑戦」2017年04月10日

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【目次】
[1]「打撃スタイル考察」から逆算して作られるバット
[2]田中 賢介選手と日高 泰也氏の「幸せなパートナー関係」
[3]「二人三脚」で北海道日本ハムファイターズの「連覇」と自らの「進化」へ

「プロとして」意見を出し合う中で出たグラブについて、2人が語った前編に続き、後編ではこれも興味深い話になった「バット論」へ。最後は田中 賢介選手から高校球児の皆さんに向けたメッセージもあります!

■前編から読む
「切磋琢磨で創る『プロフェッショナル』のグラブ」

「打撃スタイル考察」から逆算して作られるバット

田中 賢介選手(北海道日本ハム)と日高 泰也氏(ウイルソン)

――バットの話も聞かせてください。田中 賢介選手が使っているバットのポイントは?

田中 賢介選手(以下、田中):僕はまずバットを作る時「自分がどのようなバッティングをしたいか」から入ります。そこから「このようなバッティングをしたいなら、こういうバットにしていこう」と逆算してバットを作っていきます。さかのぼると、2007年まで僕はグリップが太い「タイ・カップ型」のバットを使っていましたが、2008年は少し長打を意識したかったのでグリップを指でかけられる形に大きく変えました(参考:2007年は3本塁打31打点から2008年は11本塁打63打点へ)。

 その後、再びヒットを増やしたいと思ったときはバットを長くしたり、太くしたり。先ほどいったように「どのようなバッティングをしたいか」によってバットを変えています。

――それを実現するは、日高さんとのコミュニケーションが絶対的に必要ですよね?

田中:そうですね。それと同時にバットのストックがあるか。僕が「この打者のバットと同じようなもの」と言ったときにすぐに持ってきてくれることが重要です。プロの選手というものは今日「この感覚はいいな、これでいこう」と思っても明日は「違うな、これやめよう」と思うものなんです(笑)。ウイルソンは思い通りのバットの取り寄せも速いですね。

日高 泰也氏(以下、日高):バットができるまでには数週間かかるんですが、田中選手の場合は要望があって作っている最中に、さらに要望がくることもあります。

――では、2017年の田中選手のバットはどうなるのでしょうか?

田中:この2年間、打撃がよくなかった原因を考えると、身体の開きが少し早かったと思います。反対方向に打球もあまり飛びませんでした。そこで今年は身体が開きにくく、反対方向にも打球が飛ぶようなバットを使おうとしています。重心も変えましたし、太さも22,7ミリから25ミリに変えました。感覚的には野球ボールとソフトボールくらい違うと思います。

日高:僕も聞いたときに一瞬、躊躇したくらいです。「本当にこれでいいの?」って。それくらい変わります。

田中:でも、ここまでの感覚は非常にいいですね。今シーズンはブランドもディマリニからルイスビル・スラッガーに変わりますから、見た目から中身までバットが大きく変わる一年になります。

【次のページ】 田中 賢介選手と日高 泰也氏の「幸せなパートナー関係」

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プロフィール

田中賢介
田中 賢介(たなか・けんすけ)
  • 北海道日本ハムファイターズ
  • 経歴:東福岡-日本ハム/北海道日本ハム-サンフランシスコ・ジャイアンツ-テキサス・レンジャーズ3A-北海道日本ハム
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投げ左打ち
  • 身長体重:176センチ78キロ
  • 生年月日:1981年5月20日
  • 福岡県筑紫野市出身。東福岡高校では九州屈指の遊撃手として2年春・夏、3年夏と3回の甲子園出場を果たし、1999年ドラフト2位で日本ハムファイターズ入り。1年目からプロ初安打を記録し、2006年には二塁手で定位置を獲得。同年の北海道日本ハムファイターズ日本一に大きく貢献し、自身もゴールデングラブ賞・ベストナインに輝く。2013年から2年間はアメリカに活躍の場を移し、2013年はMLBサンフランシスコ・ジャイアンツで15試合出場。2015年の北海道日本ハムファイターズ復帰後も、2016年の日本一に全試合出場で貢献。小技・走塁にも優れた日本プロ野球界を代表する二塁手の座を不動のものとしている。これまでゴールデングラブ賞5回、ベストナイン6回受賞。
  • 上記データは掲載時のものとなります。

プロフィール

日高 泰也
日高 泰也(ひだか・やすなり)
  • ウイルソン・チームスポーツ プロダクトマーケティング
  • 1975年生まれ、三重県出身。伊勢高では遊撃手。「中学時代から使っている高校の試合では使えないグラブはスムーズにできるのに、投手モデルのグラブを内野手でも使っていたらイップスになった」。それが現在、「グラブ開発におけるフラットな発想に活きている」と語るウイルソングラブ開発の仕掛け人。
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