Column

3年生座談会 県立大宮東高等学校(埼玉)「僕らを成長させてくれた3年間」【後編】

2016.09.17

 前編では新チーム結成から夏の大会までの軌跡をたっぷりと語っていただきました!後編では高校野球生活について、後輩へのメッセージをいただきました!

夏の大会前の危機

相野 智希(県立大宮東高等学校)

――今、改めて振り返ってみて、高校野球をやっていて大変だったこと。でも新たな気づきがあったことはありましたか?

高山:自分はBチームのキャプテンをやっていたのですが、Aチームのメンバーと全員が同じモチベーションを持てるように、仲間を盛り立てるためにはどうしたらいいんだろうって当時は考えていました。佐藤(主将)の大変さがわかりました。

長澤:毎日やっていた三箇所フォーメーションですね。その時の初球が入らないと後ろからの野次がすごくて、ボールだと後ろから言われるので…。常にプレッシャーのかかった中で練習ができました。

大久保:自分は三塁コーチャーという役割と主務の園部と主将の佐藤をサポートする役割をしていました。その役割をやっていく上で、二人がうまくいかない時に手伝っていましたが、自分もうまくいかない時は毎日のようにあって、でもそれを一緒に乗り越えようと取り組んできたことが、今、振り返ると、自分を成長させてくれました

大久保 諒(県立大宮東高等学校)

赤保:強化合宿の時に部室の前に自転車を止めていたら監督さんに強化合宿がなくなるのではないかというくらい怒られてしまって、メンバーは練習させてもらえず、大会前なのにどうしようという不安と、どうしたらいいかという焦りを感じていました。そこで三年生とAチームで話して、監督さんに内緒で合宿をしていました。グラウンドに入るなと言われていたので、朝4時くらいに監督さんが来る前にバッティングして、来たらグラウンドを出て草むしりを一週間していたのが辛かったです。

一同:(笑)

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高校野球は宝物

大平 燎(県立大宮東高等学校)

――それでは、この記事を見ている高校野球の後輩たちへメッセージをお願いします!

赤保:少しも妥協しないでやってほしいです。

河野:一球を大切にする。自分は夏の大会で最後の打者になってしまい打てなかったことが悔やまれます。だから最後の打者で打席に立った時に後輩のみんなには打てるように練習してほしいです。

高山:全員がベンチに入れるわけではないので、入れなかった時はどれだけチームに尽くせるかということを考えて欲しいです。

長澤:秋に入れなくても、春・夏と入れるチャンスはあるので最後まで諦めないでほしいです。

大平:試合で弱気になっていてはダメだと思うので、自分を信じてやってほしいです。

園部:技術だけじゃなくて人間としてという部分を見つめ直してほしいです。

大久保:夏の大会は運も必要だと思います。

相野:Bチームでも指導者たちは見ているので、見ていないところでもしっかりとやってほしいと思います。

――最後に、みなさんにとっての高校野球とはなんですか?

長澤 栞太(県立大宮東高等学校)

赤保:自分を大きく変えてくれるものです。

河野:辛いことも多かったけど人間として成長できるものだと思います。

大平:野球の技術的にも精神的にも大人になれました。貴重な2年半でしたね。

園部:高校野球は人生そのもの。どんなに辛いことがあっても後につなげられるし、私生活でも野球で培ってきたことは役立つと思います。野球=人生です。

長澤:グラウンドを使えることに感謝。周りの人への感謝です。

高山:一生忘れられない、形にできない宝物!

相野:1年生の時は問題児だったんですが、そこから話を聞くようになって学んだりして、人として成長できました。

大久保:たった2年半、されど2年半!

一同:なんだそれ(笑)。

 終始和やかなムードで行われた座談会。後輩たちのため引退してからもユニフォームを着て練習の手伝いをする三年生の姿には心打たれるものがあった。今後はバラバラの進路を歩んでいく三年生たちだが、その先での活躍を期待したい。

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【僕らの熱い夏2016 特設ページ】

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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