第115回 3年生座談会 北海道栄高等学校(北海道)「涙で終わった夏も輝いた思い出の1ページに」【後編】2016年09月11日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]今だから語れる練習のエピソードは?
[2]最後の夏は甲子園で終わりたかった
[3]後輩たちへ伝えたいメッセージ

 前編では高校3年間での練習の思い出を中心にたっぷりと北海道栄の3年生部員の皆さんに語っていただきました。後編では、昨秋の快進撃の裏にあった思い出や、高校野球生活が終わった今夏を振り返って思うこと。また自分達の経験を踏まえ、後輩たちへのアドバイスをいただきました。

今だから語れる練習のエピソードは?

上西 孝希(北海道栄高等学校)

――“罰走”っていうのは、どんな時にやることになるんですか?

公平:人に迷惑をかけてしまった時ですね。自分たちの代は1年生の時に多かったんですけど、宿泊研修で2階から落ちてケガしたヤツがいたんです。先生方に迷惑をかけてしまって、帰ってきたら「お前らに野球をする資格はない」って監督に言われて。春季大会中だったんですけど、永遠に走ってました。

上西:修学旅行の前日に学校のカギをなくしたヤツもいてたり…

林:加藤はミーティングにいなかったことあったよな。

加藤:あれは遠征中で試合の後にトイレに行ってたら、もうミーティングが始まっていて…。途中から入りにくいから、遠巻きに見てたんですけど、すぐに終わるのかなって思ったら1時間以上経っても終わらなかった。そのうち、いないのに気付かれてしまいました。その後は雨の中、ラグビー場を延々と走ってました。

――逆に一番楽しかった思い出は?

上西:去年の秋の全道大会ですね。

傳法:そうそう。勝つたびにどんどんおやつがグレードアップしていったんですよ。

公平:最初はプリンだったのが、シュークリーム、ケーキとなっていって、最後は温泉ってことになって。試合をやっていてもおもしろかったし、試合が終わってからも楽しかったですね。

――あの快進撃には、そんな裏話があったんですね。今年チームがこれまでのチームと決定的に違うと言える点はどんなところだったでしょう?

林:いい意味でも、悪い意味でも「自由」っていうことですかね。

上西:これまでのチームもみんな仲が良かったんですけど、僕たちのチームはどんな場面でも本音をバーンっとぶつけていくところがあった。「個」が強かったんで、ぶつかることも多かったけど、その分本気でお互いを高めあっていた。そこが良かったんだと思います。

上野:みんな考えていることが分かっていたので、何も言わなくても、みんなが思った通りの動きをしていた。試合中もマウンドに集まらなくても、ピッチャーやキャッチャーと目を合わせるだけで、お互いに相づちを打って意思統一ができていました。雰囲気もすごく良かったと思います。

林:まとめるのは大変でしたけど、ここ一番では1つになれていました。大会を1つひとつ重ねるたびに、みんな声を掛ける言葉の質も上がっていきました。そんな雰囲気の中でやってきてたんで、最後の夏を迎える前も「これが最後」という感覚はなかったですね。

金澤:秋、負けた時もあんまり変わらなかったですからね。「あぁ、また明日から練習だなあ」っていう感じで。みんなと野球をやっているのが、あまりにも普通のことになっていたんだと思います。

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北海道栄 【高校別データ】

プロフィール

京田 剛
京田 剛
  • ■生年月日 1967年5月16日
  • ■出身地 大阪府
  • ■経歴 奈良県立郡山高校―龍谷大学
  • ■小2から野球を始め、高校時代は捕手。大学では4年間マネジャーで、4年の時は関西六大学野球連盟学生委員長。
  • ■大学卒業後は報知新聞大阪本社でプロ野球、アマ野球を中心に取材。2004年からは大阪学院大学で2年間、硬式野球部の監督を務める。その後は北海道の道新スポーツで約5年、野球を取材。
  • ■2015年にはり師、きゅう師免許を取得し、現在は「スポーツ鍼灸 はり悟空」を経営。鍼灸師としてスポーツ選手を中心に治療に従事する傍ら、スポーツライターとして執筆活動もしている。
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