Column

熊本県立宇土高等学校(熊本)

2016.06.03


宇土野球部集合写真

ひたむきさ・全力ダッシュ・フルスイング

 熊本県立宇土高等学校は熊本県宇土市古城町にある中高一貫校です。宇土駅から徒歩約25分のところに校舎があり、野球部専用グラウンドは校舎から自転車で5分ほど離れたところにあります。現在の部員数は3年生が13人、2年生が17人、1年生が15人、計45人。主将の和田 拓未選手に今年のチームについて伺うと、「ひたむきさ・全力ダッシュ・フルスイング」の3つが今年のチームのウリであると語ってくれました。

 このチームのキーマンについては、「それぞれが魅力のあるピッチングをする上田 怜史宮川 晃太朗縫田 尚樹本田 智幸です。」とのこと。4本柱の活躍に期待できそうです。また、チャンスに強く、夏ではどんな戦況であっても自分らしいプレーでチームを良い流れへ変えてくれるという橋口 甚選手にも注目!

 また、和田主将は春の大会を振り返り、「選手全員がそれぞれの役割を果たせば勝てるということが春の大会での収穫であり、課題となりました。しかし、春の県大会1回戦で、第2シードに対して接戦の末9回裏2アウトから逆転サヨナラ2ラン本塁打が出た試合はとても思い出深いです。」と語り、夏に向けて「長い夏にしたいです!」と気合い充分でした。

 

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[page_break:野球ができることに感謝]

野球ができることに感謝

テーマはフルスイング!

 ここからは宇土の副主将である橋本 健選手と中溝 優選手にお話を伺いました。

Q. プレーをしていて面白いと感じる部分はどこですか?

橋本 健(以下「橋本」): 一球一球で試合の流れが良い方向にも悪い方向にも行ってしまうので、その駆け引きが面白くて好きです。

中溝 優(以下「中溝」): 技術や体力だけでなく、心境や戦術が勝敗を大きく左右するので、そういう部分が面白いなって思います。

Q. それはプレーする側の醍醐味ですね。もう一度対戦したい高校ってありますか?

橋本:秀岳館です!に一度対戦し、にも再度挑みましたがそこでも敗れ、自分たちはその敗戦の悔しさを忘れずに日々練習に励むことができて良い刺激となったチームなので。
中溝:そうですね。僕も秀岳館かな。大会で2度負けているので、夏にリベンジしたいです!

Q. 悔しさが良い刺激になっているんですね。応援してくれる方々へ自分の注目してほしいところを教えてください。

積極性ある宇土高等学校

橋本:初球からバットを振っていく積極性であったり、守備面ではお互いの声かけや連係プレーに注目してほしいです!
中溝:どんな状況でも、勝敗を判断せず、野球を思い切り楽しんでプレーするところに注目してください!

Q. 期待してます。最後に、高校生活最後の夏へ向けての意気込みを聞かせてください。

橋本:高校最後の夏ということで、自分たちの今までやってきた宇土の野球を普段通りに、精一杯発揮して、その結果が勝利に結びついていけば良いと思います。
中溝:野球ができることに感謝し、夏は全国制覇を目指してがんばります!

 野球への感謝。実感がこもっていて素敵ですね。

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15年間の指導の中でナンバーワンのチーム

荒巻 智弘監督に質問!

Q. 今年の宇土の特徴や強みを教えてください。

 入部当初を振り返ると、ここまで成長を遂げていく若者の力に正直感動しています。特に新チーム発足以降、自覚が生まれ技術が向上し、かなりひ弱だった上級生が急速に成長していきました。その背景は、技術や体力が無くても夏休みから変わることない『誠実な姿勢』でした。お互いを鼓舞しながら地道な練習を重ね続ける我慢強さが、冬を越えて驚くほどの成長に繋がったのだと思います。過去の学年と比較することは難しいですが、入学後からの成長の『幅』は私の宇土15年間の指導の中でナンバーワンであろうと感じています。そのような生徒ですので、今回の地震で25日間の休校中、全く練習できませんでしたが、今までの誠実な練習のおかげで感覚を取り戻すのも早いのではないかと期待しています。この我慢強さと誠実さが、このチームの強みです。

Q. さらなる成長をとても楽しみにしております!それでは最後に、夏に燃える宇土ナインへメッセージをお願いします。

  2、3年生へ、今年は特別な夏になりそうです。受け止める力、乗り越える力が試されます。まだまだ伸びるはず。信じています。
1年生へ、入部が1ヶ月以上遅れてしまい、残念な思いをしていると思います。この野球部が目指すものを早く先輩方から学び取り、1日も早く宇土野球部の一員になれるよう期待しています。

 誠実な姿勢が大きな実を結ぶことと期待しております!ありがとうございました。


注目記事
僕らの熱い夏2016 特設ページ

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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