第13回 徳島インディゴソックス・鈴木 康友コーチに10の質問 スペシャリストが語り尽くす「指導戦略論」【Vol.1】2017年07月07日

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【目次】
[1]強み発揮のポイントは「声のかけ方」
[2]相手の練習内容、監督のポジションを知ろう!
[3]ポジションによって変わる「性格」

 今季、日本独立リーグ・四国アイランドリーグplusで前期を圧倒的に制した徳島インディゴソックス。新監督兼投手コーチとして見事な手腕を発揮した養父 鐵(ようふてつ)監督を陰日なたなく支えたのが鈴木 康友ヘッドコーチである。

 高校時代は奈良の強豪・天理高校で大型ショートとして4度の甲子園出場。プロ入り後も職人的守備と勝負強い打撃で読売ジャイアンツ、西武ライオンズ、中日ドラゴンズで計15年間活躍。コーチとしてもNPBだけでも西武ライオンズ、読売ジャイアンツ、オリックス・ブルーウェーブ、東北楽天ゴールデンイーグルス、福岡ソフトバンクホークスを渡り歩き。多くの選手を指導してきたスペシャリストだ。

 では、そんな鈴木コーチは練習や試合でどのような指導や戦略を描いているのか?今回は「僕のお話することが全てではないと思いますが、18歳からプロに入って40数年で思ったことをお話しします」鈴木 康友コーチの多大なる協力の下、高校球児はもちろん、指導者にも向けた「指導戦略論」を「10の質問」形式で4回に分けてうかがった。

 今回は第1回。試合に入る上での「戦略」についてです。

強み発揮のポイントは「声のかけ方」

Q1.自チームの「強み」をゲームで発揮する方法はありますか?

鈴木 康友ヘッドコーチ(徳島インディゴソックス)

――攻撃・守備・走塁・投手力と自チームの強みは見つけられても、なかなかゲームでその強みを発揮できないことが多々高校野球ではあります。ゲームプランを立てる上での第一歩となると思われる強みをゲームで発揮できる方法があれば、教えてください。

鈴木 康友コーチ(以下、鈴木):自チームの特徴を知るということはすごく大事です。 例えば今年の徳島インディゴソックスは打撃のチーム、多少の失点をしても打者が打ってカバーしなければいけません。

 ですから、高校野球では無死一塁では送りバントをしますが、徳島では5回くらいまでは送りバントはあまりません。先に1点2点とっても重荷になることがあるので。ビッグイニングを作りたいので、まずは打っていかせる。その上で相手投手の出来が良いときは早めに対策をします。

――実際に相手投手がよい時の対策法はありますか?

鈴木:投手の特徴やクセを選手に伝え「魔法をかける」。その上で「信用しなさい」と。「打てなかったら俺のせいにしていいから」と伝え、プレッシャーを解いてあげます。

 そして一軍は結果を出さなければいけないので、二軍とではコーチングが違う。「打てなかったら二軍に落とされる」という状況の選手がいる場合には気楽になる声かけをしてました。「一生懸命やってるんだから、神様がみてくれてるよ」と。そうしたら、それまで必死な顔していた選手がニコっと笑い、そして試合で打ったんですよ。

 守備は9割9分の世界ですが。打撃基本は10割中7割失敗ですから。そのときのため、十人十色の性格を把握して、かける言葉を用意しておきます。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
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