出雲西高等学校(島根)
出雲西高校は、島根県出雲市にある私立の男女共学校。「真に社会に役立つ実践的人材の育成」を目指し、1954年に開校しました。
野球部OBには、1975年のドラフト会議で近鉄に6位指名をされプロ入りを果たした松尾 幸政さんがいます。
昨秋は、中国大会まであと1歩に迫りました。悔しい想いを味わったようですが、守備では手応えもつかめたよう。2013年秋以来の中国地区大会出場、そして夏の甲子園初出場を目指し日々鍛錬を積む出雲西ナインに意気込みを伺いました。
チーム基本情報を紹介!
■出雲西高校の伊藤 一真君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が14人、2年生が21人です。マネージャーは1年生に2人います。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
野球部専用グラウンドに、ビニールハウス、雨天練習場があります。
なかなか豪華な環境ですね。
今年のチームについて
右から、1年生キャプテン森界登、キャプテン伊藤一真、副キャプテン福田丈馬(出雲西高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「安定した守備」「積極的な走塁」「つながりの良い打線」の3つです。
Q. このオフシーズンのチームとしての目標を教えてください。
スイングスピードを上げて打力を上げること。あと、スキを突く走塁を身に付けたいです。
Q. 攻撃的な目標ですね。オフシーズンの名物練習やキツい練習はありますか?
「500・300・200」というメニューがあるのですが、グラウンドに300mと500mの四角形を2つ作って走ります。タイムと本数が設定されていて、500mは1分40秒×3本。300mが58秒で8本。200mは37秒×8本です。
Q. 専用グラウンドがあるから出来る練習ですね。そういった練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?
春も夏も島根の頂点に立ちます!
秋の大会を振り返って
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
中国大会まであと1歩だっただけに、悔しい大会でした。
Q. 自分たちの得意な勝ちパターンや理想の形は見つかりましたか?
守備からリズムを作って、バントやスチールを絡めながら1点をもぎ取って得点を重ねていきます。
Q. なかなか試合巧者な感じで良いですね。大会をふまえて、この冬強化したいと取り組んでいることはありますか?
終盤に逆転されて負けたので、終盤でもバテないような体と精神力の強化を目指します。
Q. チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。
福間 将貴は安打数が多く、打点も多くて4番らしい活躍をしてくれました。板垣 汰良は内野守備の要。特に石見智翠館戦での守備の安定感は圧巻でした。
Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
福田 丈馬です。クリーンナップとして思い切りの良いバッティングと外野の要として外野を統率するなど攻守両面で活躍してくれると思います。
Q. さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?
出雲西高校初の甲子園出場を果たす為に、選手一人ひとり、そしてチームとして成長できる冬にしたいです。
伊藤主将、ありがとうございました!
[page_break:指導者が語る!このチームの強み]ここからは、出雲西の福田 丈馬副主将、森 界登1年生キャプテンにお話を伺います!
アップの様子(出雲西高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
福田 丈馬(以下「福田」):なにより一番熱くなれるところです。
森 界登(以下「森」):甲子園という舞台に向かい、部員全員で一生懸命頑張れるところです。
Q. ではこの冬はどんな風に過ごしていますか?
福田:自分を追い込む冬です。
森:夏の甲子園出場を勝ち取るために、しんどいトレーニングも乗り越えています。夏の苦しい場面でも力を出し切れる、そんな強い気持ちと体を作る冬にしたいです。
室内でのトレーニング(出雲西高等学校)
Q. 特に1年生は初めての冬ですから、厳しい場面も出てきたかもしれませんね。そんな森君が野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。
森:「負けん気」です。
相手にもライバルにも自分にも、何があっても気持で、もちろん勝負にも負けてたまるか!という意識を常に持っています。グローブに刺繍も入れています。
Q. 森君、逞しいですね。さすが学年キャプテン!福田先輩の好きな言葉は何ですか?
福田:「enjoy baseball」ですね!
Q. では最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
福田:本塁打2桁打ちます!
森:キャプテンでエースの伊藤さんを追い抜き、夏にエースとしてマウンドに立てるくらいの投手になってみせます。そのために冬のトレーニングをケガすることなくこなしていきたいです。
夏を迎えるまでに、どこにも負けない強い投手、チームになっていきます。
福田君、森君、ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■糸賀 敬文部長に質問!
Q. 今年のチームは、どんなテーマを持って作り上げてきたのでしょうか。
守備で流れを作り、走塁で崩し、打撃で仕留めるというチームを目指しています。秋季大会では、主戦の伊藤 一真を中心にして守備から流れを作る試合が出来ました。ただ、中国大会出場の掛かった準々決勝で、6点差を守り切れずに逆転負けを喫し、中国大会出場を逃がしました。守備ではある程度の手応えを掴むことが出来ましたが、勝負所での精神的な弱さを痛感しました。
Q. この冬はどのような所を鍛えていますか?
冬季は、走力・打力の強化と、ヒットの打球をアウトにする攻めの守備を目標に練習しています。
Q. 最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ一言、お願いします!
山陰地方は晴れの日が少なく、なかなか良いグラウンド状況で練習が出来ません。その中で、雨が降っても長靴を履いて練習をし、雪が積もっても雪を固めてノックをしたりしてきました。どんな状況でも自分たちの力を発揮できると思っています。まずは春季大会に向けてしっかり準備をし、良い結果が残せるよう頑張りましょう。
前向きな選手達の努力は、きっと報われると思います。糸賀先生、ありがとうございました!