県立金足農業高等学校（秋田）
秋田県秋田市にある県立金足農業高等学校の創立は昭和3年。その歴史は85年をゆうに超える伝統校です。秋田県の農業、そして未来を支える人材を育てるとともに、充実した施設・設備を持つため運動部の活動も盛ん。ボクシング部や相撲部、ウェイトリフティング部が有名。ラグビー元日本代表で名ウイングとして一時代を築き、東芝府中の監督も務めた戸嶋 秀夫さんも卒業生の一人です。
過去、夏の甲子園で初出場ベスト4、2回目の出場ではベスト8入りを成し遂げています。それを含め、全国大会出場は11回を誇ります。野球部の先輩にはプロ野球選手が多数。最近では2012年のドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから1位指名を受けた石山 泰稚選手も金足農野球部出身者です。
そんな歴史ある野球部、今年のチームはどんなものなのでしょうか？雪の中トレーニングに励む金足農ナインにお話を伺いました。
チーム基本情報を紹介！
■金足農業高校の堀井 冬哉君（学年：2年/役職：主将）にお話を伺いました！
Q. 部員は何人いますか？
1年生が14人、2年生が27人います。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
校内に専用グラウンド、屋内練習場があります。ウエイトトレーニングを行うウエイト場は都度借りる形です。
立派な屋内練習場！これで雪でもがっつり練習できますね。
今年のチームについて
堀井冬哉主将（県立金足農業高等学校）
Q. 今年のチームのウリ（セールスポイント）を3つ教えてください。
「元気」「諦めない気持ち」「負けん気」この3つです！
Q. お！元気でいいですね。このオフシーズンのチームとしての目標を教えてください。
自分に負けない！春夏の大会を見据えて練習に取り組んでいきます。
Q. オフシーズンの練習でこれはキツイ…というものや金足農ならではのものはありますか？
冬季合宿が校内で行われます。あとは、朝練での8キロ走、追い込み練習あたりがキツいですね。
Q. 雪の中を8キロですか！？すごいですね。そういった練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか？
春も夏も優勝します！
秋の大会を振り返って
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか？
僕たち2年生が高校へ入学してから公式戦で初めての勝利でした。そのまま全県大会に出場し、来シーズンに繋がる大会となりました。
Q. 2回戦まで行きましたよね！秋の大会を通して、自分たちの野球の中で強みになった事を教えてください。
声の力を思い知りました。声を出すことで、いい流れを作れる。悪い流れでも、いい流れに代えることができるし、チャンスをモノにできる。全員が声を出すことの大切さを知ることができたのは大きかったですね。
Q. 声出しが上手くできるようになると、やはり違うものなんですね。さあ、この冬ここを重点的に強化したいというところを教えてください。
身体を大きくする。体力、キレ、スピードをつける。精神力をつける。こんなところですね！
Q. むむ！やることは目白押しですね。頑張ってください！ではチームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。
伊藤 子竜はチームを勝利に導く打撃を見せてくれました。捕手でありながらチーム事情で投手を務めた山崎 亨。彼も活躍してくれました。
Q. 山崎君、捕手だったんですか！続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
奈良 裕真と、僕、堀井 冬哉です！まずは元気でチームを引っ張り、勝利に導きます！
Q. 声出し大事ですからね！さて、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか？
とにかく強くなりたい！グラウンドの土の上での練習はできないけれど、常に甲子園を意識して優勝を目標に冬の練習に打ち込みたいです！
堀井主将、ありがとうございました！
ここからは、金足農の村井 翔太君、橋本 幹愼君にお話を伺います！
橋本幹愼選手（県立金足農業高等学校）
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか？
村井 翔太（以下「村井」）：高校生らしい素直さやひたむきさ、必死なところに惹かれます。プロ野球選手の必死さ、情熱は高校野球を経験しているからだと思うんです。
橋本 幹愼（以下「橋本」）：2年半の短い期間で、高校生しかできない野球に対する気持ちが伝わってくるところです。
Q. 確かに、高校野球で育まれているところは大きそうですね。ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか？
村井：一生で高校野球ができるのは2年半しかないので、この冬も後悔しない練習をします。
橋本：春夏に繋がる練習にしたいですね。精神面の成長を目指します。
村井翔太選手（県立金足農業高等学校）
Q. では、野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。
村井：「雑草魂」！
橋本：「自信」です。
Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ！』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
村井：球速を上げ、スタミナをつけ、精神的にもタフな選手になります！夏まで負けない。夏でも負けない！
Q. お、熱い宣言が出ました！橋本君はどうでしょう！
橋本：東北ナンバーワンのスラッガーになります！
村井君、橋本君、ありがとうございました！投打のヒーロー候補、期待してますよ！
指導者が語る！このチームの強み
■中泉 一豊監督に質問！
Q. 今年のチームは、どんなテーマを持って作り上げてきたのでしょうか。
1球に対する練習をする。そのためにも声を掛け合い指摘し、仲間とのやりとりを活発化させ細かな勝負に勝つ野球を目指しています。好投手を攻撃力で崩すことができるチームになれるといいですね。
気持ちの入った声を響かせ、厳しさは優しさだということを念頭に身体のキレ、パワーを向上させ、全国で勝てる身体をつくっていきます。
Q. 厳しさは優しさ。ここは金足農の選手はもちろん全国の球児にも覚えておいてほしいですね。最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ一言お願いします！
仲間を思いやり、自分に限界をつくらず、自分・チームは変わる、強くなるという気持ちで1つひとつの練習に打ち込んでほしい。自分がチームを引っ張っていくという姿勢を示して、刺激のある練習に志高く励んでほしいです。
中泉先生、金足農業のみなさん、ありがとうございました！
