Column

県立大分豊府高等学校(大分)

2016.01.22

 大分県大分市にある大分豊府高校。フェンシング部が男女ともに九州大会に出場し、バスケット部もインターハイに出場。さらに将棋部が全国3位になるなど運動部、文化部ともにさかんな学校です。難関大学への進学者数も年々上昇しており、6割近くの卒業生が国公立大学に進学するなど、文武両道を実現しています。

 部活動の大会前には全校生徒が激励会を開くなど、学校全体が部活を応援する雰囲気があり、野球部も夏の大会前には激励会が開かれます。多くの生徒の期待を背負い、初の甲子園出場を目指し、日々練習に励む野球部。そんな大分豊府に、オフシーズンの取り組みを伺いました。

チーム基本情報を紹介!

佐藤 陽君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生13人、2年生17人の合計30人です。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 校庭に野球部専用のスペースがあります。

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[page_break:今年のチームについて]

今年のチームについて

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

「守備を中心とした試合運び」「打順のどこからでもチャンスがつくれる」「キャッチャーのインサイドワーク」の3つです。

Q. 守備から流れを作れると勢いが出ますよね!では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?

 甲子園で戦える体作りを目指します!

下半身強化トレーニング、通称Mトレ(大分豊府高等学校)

Q. 甲子園に行くまでには県大会を勝ち抜くことが条件。そのためには強い体作りが不可欠ですよね!
では、オフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは!』の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば教えてください。

 Mトレと呼ばれる下半身の強化トレーニングです!
大学で野球をしている先輩に教えてもらいました。

Q. 卒業しても気にかけてくれる先輩がいるのはうれしいですね。では、春と夏の大会の目標を教えてください。

 春は県大会ベスト4を目指し、夏は甲子園に出場すること、そして甲子園で初勝利することです!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 課題も見つかったのですが、自分たちの新たな可能性を見い出せた大会でした!

Q. 新チームとなって大量得点で勝利したり、接戦をものにしたりと様々なパターンで勝利を収めていますが、自分たちの得意な勝ちパターンはありますか?

 守備では最少失点に抑えること、攻撃面ではチャンスを的確にものにすることを心がけています。

Q. 守りのリズムが攻撃に良い影響を与えることもありますよね!大会を終えて『こういうところに磨きをかけていきたい!』と思ったところを教えてください。

「打撃力の強化」「精神面での成長」「サインプレーの確実性」
この3つを磨きたいです。

香下 尚樹捕手(大分豊府高等学校)

Q. ありがとうございます!では、この秋活躍した仲間を教えてください。

 鶴我 直人香下 尚樹のバッテリーです!鶴我はエースとして粘り強い投球で試合を作ってくれました。香下はパスボールが少なく、盗塁を刺してくれるなど、チームの要として活躍してくれました。

Q. チームの中で、今春はキーマンになってくれるであろう選手を教えてください。

 140キロ台の直球を投げ、打撃面でも成長に期待がかかる五ノ谷 郁弥、チーム唯一の左投手の友枝 謙介、固い守備と相手を翻弄する打撃で頼れる2番バッターの天野 晴貴の3人です!

鶴我 直人投手(大分豊府高等学校)

Q. タレント揃いの選手たちの活躍を応援しています!
では最後に2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンですが、春に向けて、どんな冬にしたいかなど、思っていることを教えてください。

 我が校初の甲子園出場に向け、勝負の冬です。
練習時間が少ない分、限られた時間の中で、どうやって強豪校と張り合えるチームになることができるのか、「考えた練習」をしていきたいと思います。

 ありがとうございました!

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[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、渡邉 一徹君、鶴我 直人君にお話を伺います!

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

渡邉 一徹(以下「渡邊」):憧れの甲子園があるところです!
鶴我 直人(以下「鶴我」):全員でつないで、チーム一丸となり点を取りに行く熱いプレーが好きです!

Q. 憧れの甲子園で、チーム一丸となった選手たちの姿は強く惹きつけられますよね。では、この冬はどんな冬にしていきたいですか?

渡邊:大きな体をつくり、基本を確実にできるようになりたいです。
鶴我:体重を増やし、筋力をあげ、基礎能力の底上げを目指します。

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

渡邊:「継続は力なり」です。
鶴我:「Go てっぺんにfry!」です!

Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

渡邊:レギュラーとして試合に出場して、ホームランを打ちます!
鶴我:体重を85キロまで増やし、球速140キロまで投げられるようになりたいです。そして、夏まで一敗もしないことが目標です!

 熱い宣言、心に残りました!ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

木村 秀之監督に質問!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?また、秋の大会の振り返りとこの冬のテーマを教えてください。

 このチームは、投走攻守とバランスのとれているチームだと思います。ただし、個々の能力は発展途上です。
新チームが始まってから、メンタル面の強化を最優先に取り組んできましたが、秋の大会初戦の初回にバントヒット1本で5点を失ってしまうなど、上を目指すにはさらなる取り組みが必要であると感じています。

 九州大会に出場した強豪校と対等に戦えるなどチーム力はあると思いますので、この冬は「平常心」で試合に臨めるようにメンタル面の強化と体力強化をテーマに取り組んでいます。

Q. 最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言をお願いします。

 百折不撓(ひゃくせつふとう:何回失敗しても志を曲げないこと)の気持ちで頑張ってほしいです。

 甲子園初出場を目指し、この冬でメンタル面をさらに強化された大分豊府ナインの活躍が今から楽しみです!ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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