第53回 聖光学院の一人勝ち状態が、いつまで継続されるのか…【福島・2018年度版】2018年03月10日

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【目次】
[1]一時代を築く聖光学院の躍進ぶり
[2]東日本国際大昌平、学法石川などの私学も盛り返せるのか?

一時代を築く聖光学院の躍進ぶり



東北大会初優勝の聖光学院

 この春の第90回選抜大会に聖光学院が5年ぶりに5回目の出場を果たした。昨夏に続いて2期連続出場である。夏は福島大会では11年連続で聖光学院が制して甲子園出場を果たしている。ちなみに今世紀に入った2001(平成13)年以降、福島県からの甲子園出場校を見てみると、21世紀枠で最初に出場した安積と13年の21世紀枠代表のいわき海星を含めて、この春までで延べ24校となる。そのうちの19回が聖光学院となっている。なんと占有率79%以上となっている。県の代表校のほぼ8割が聖光学院ということである。夏だけに絞ってみると14回の出場。聖光学院ではなかったのは日大東北の2回と光南の1度だけていうことになる。春は21世紀枠の2校を除くと、聖光学院の5回の出場以外の県代表はない。

 つまり、それだけ聖光学院が県内で突出した力を示しているということである。

 聖光学院が独走する前に力を示していたのが日大東北だった。96年夏から3年連続出場を果たし、02、03年にも連続出場しているが、以降は甲子園に届いていない。17年夏は準決勝で聖光学院に敗れている。

 その前までの時代は学法石川福島商で競い合うという構図となっていた。福島商は胸に「Fc」のマークが伝統のユニホームだが、県立商業校としての人気もあり、野球部の人気としては地元で一番といってもいい存在だろう。ただし、なかなか甲子園では上位に残れないというのも現実だった。

 学法石川は、甲子園のアルプススタンドで亡くなるという野球人としては劇的な最期をとげた柳沢泰典前監督がグラウンド作りから始めて、選手獲得など現在の学法石川のすべてを作り上げた。チーム強化の一つの方策としては、県外選手の獲得にも積極的だった。県外の少年野球チームから福島県の高校野球というルートを確立していった先駆ともいえる。学法石川は17年秋季県大会では3位で東北大会進出も果たしたが初戦で日大山形に敗れ99年夏以来の通算13度目となる甲子園出場はならなかった。

歴史的には、日大東北聖光学院学法石川を追いかけて力をつけてきたという形である。聖光学院は99年9月に斎藤智也監督が就任して、その2年後の01年夏に初出場を果たしている。もっとも、その年の甲子園では明豊に0対20と記録的な大敗をしていた。そこから挽回したからこそ今があるともいえる。

 2度目の出場となった04年夏には本間 裕之投手が初戦で鳥取商を完封、2回戦でも市立和歌山商(現・市立和歌山)にも勝利して甲子園2勝を挙げている。翌年夏も初戦突破、2年後の07年夏も甲子園2勝と、むしろ甲子園で初戦敗退しないチームとなっていった。勝てなかった春も3回目出場の12年に岡野 祐一郎投手が鳥羽に2安打で完封勝ち。翌年春も益田翔陽鳴門を下してベスト8に進出。こうして、着実に甲子園でも実績を積み上げていった。

 今後の目標は、福島県悲願の全国制覇を託される期待を担う存在となっていく。図らずも、福島県のプラットホームの発車メロディーは、地元出身の古関裕而作曲の『栄冠は君に輝く』が流れる。この曲に乗って出発した聖光学院が栄冠を手にして戻ってきてほしいという県内の高校野球ファンも多いだろう。グラウンドも、新幹線の車窓から眺めることが出来る。

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