第44回 頂点に立つ浦和学院を花咲徳栄が追い数校の強豪校が続く構図(埼玉)2017年04月02日

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【目次】
[1]私学校台頭への転機
[2]現在の埼玉の勢力構図

 現在の埼玉県の高校野球の勢力構図からすれば、信じられない感もあるが、かつて埼玉県は都市部としては珍しく公立王国だった。

私学校台頭への転機

 まず、戦前の中等野球時代は浦和中と川越中がリードしていた。戦後になっても熊谷大宮をリーダーにしたような形で、その後は、大宮工川越工川口工春日部工など公立工業高校がそれぞれ強い時代があった。さらには、上尾が甲子園で好試合を演じるなどして全国に「埼玉に上尾あり」ということで注目された。

 埼玉県内で私立校が甲子園出場を果たすのはなんと1985(昭和60)年まで待つことになる。この年のには秀明が、には立教(現立教新座)がそれぞれ初出場を果たす。これが、実はその後の私立校が台頭していく引き金となったのである。

 埼玉県の全国優勝は1968(昭和43)年春大宮工2013(平成25)年春の二度しかない。大宮工は初出場初優勝となったが、まさに快進撃だった。しかし、その大宮工も現在ではそれも一つの歴史という位置づけでしかなく、なかなか上位にまで残ることができず苦戦が続いている。浦和学院は、現在の埼玉県の雄と言っていい存在である。県内では圧倒的に強く、関東大会でも勝つのだが、甲子園ではなかなか勝ち切れないという時代もあった。しかし、ユニホームのリニューアルを機に、全国で勝てる浦和学院として再アピール。3年連続出場となった13年春に悲願を達成した。

浦和学院ナイン(2016年秋季埼玉県大会 準々決勝より)

 浦和学院は、86年夏に私学勢としては立教に続いて初出場を果たすといきなりベスト4にまで残って強烈な印象を残した。鈴木 健(西武→ヤクルトなど)らを擁したスケールの大きな打線も看板だった。当初の浦和学院上尾で長年指揮を執ってきた野本 喜一郎監督がチームの柱を築き上げた。しかし、甲子園初出場を果たしながら、聖地では采配を揮うことなく体調を崩して他界した。その後、和田 昭二監督から現在の森 士監督に引き継がれている。今ではすっかり関東の強豪としてのたたずまいを備えている浦和学院。埼玉県内だけではなく、関東の各校に対しても強烈にプレッシャーを与えるまでになっている存在だ。

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