第43回 全国レベルの東海大甲府に食い下がる山梨学院、日本航空などに甲府工も健闘(山梨)2017年03月12日

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【目次】
[1]東京からの選手が多い山梨県の私学校
[2]甲子園出場が少なかった時代

 社会科の地理的に言うと、山梨県は甲信越ということでくくられる。しかし、高校野球の地区割りには甲信越というのがない。だから、山梨がどこに所属するのかというのは一瞬迷うところだが、高校スポーツでは交通等の面も含めて関東地区に割り振られているのが普通だ。新宿から特急で1時間半で甲府に着くことを考えてみれば当然のことだろう。

東京からの選手が多い山梨県の私学校

日大明誠ナイン(2016年 秋季山梨県大会準々決勝より)

 都心に近いという地の利は高校野球にも生きている。というのは、山梨県の多くの私学の場合は東京からの選手が多いからだ。その理由はいくつかあるが、八王子や神奈川県など、人口の増加している東京、神奈川の多摩方面の郊外からだとさらにその距離は近い。それらの選手が山梨の学校に行くことによって、その情報が濃くなり、またまた中央線で山梨へ向かう生徒が増えるということもある。

 ことに、上野原あたりは意識としては東京都と言っても過言ではないくらいであろうか。現実に、同市にある日大明誠などは東京出身の生徒を考えた上でないとチーム構成することが出来ないくらいだ。そして、「あいつが行くのなら」ということで、その周辺で別の山梨の学校へ進学していく生徒もまた増える。また、学校自体も県内だけではなく県外生も広く受け入れることで運営できているのも確かだ。

 近年の実績では一番の東海大甲府日本航空も、学校の特殊性もあるが、スポーツ強化という方針もあって県外勢力で強化してきた学校ともいえる。このように、山梨県の高校野球は、県外組の勢力の私立勢と県内の地元生徒が中心の公立とくっきりと区分けができる。近年は私立校が躍進してきているという背景には少年野球の有力選手を集めやすいということも影響しているのではないかとみて間違いないであろう。山梨県の高校野球としては、歴史は戦前は残念ながらほとんど語れるものがなかった。戦後も昭和30年代になって甲府商甲府工の公立校の両校が甲子園で一つ二つ勝てるようになってやっと形になってきたといっていい。

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