日本航空石川(石川)「年中無休の笑顔でチームメイトを支える!」
昨夏に甲子園では木更津総合を撃破し、秋の神宮大会では日大三を延長の末破るなど確実に全国での実績を積み上げる日本航空石川。主砲の上田 優弥を軸に今度の選抜ではどんな戦いぶりを見せてくれるのか注目したいところだが、そんな日本航空石川のマネージャーはどんなことを心掛けて日々の活動をこなしているのか、お話しを聞いてみました。
辛い時こそ馬鹿になれ!!
日本航空石川野球部を支えるマネージャーの4名
日本航空石川は85名の部員が所属しており、新井 彩夏さん(2年生)、境 悠希さん(2年生)、松元 瑚春さん(2年生)、中嶋 文香さん(1年生)ら4名のマネージャーが選手をサポートしている。
普段の活動ではジャグを作ったり、ノックの補助をしたりしている。また、練習終了後に指導者の方への挨拶の際に、指導者の方それぞれの好みに合った甘さにコーヒーを作って出す細部まで行き届いた心遣いも特徴的だ。
そういった「細かく、地味な作業であっても最後までやり通すことで、忍耐力といった精神面の強さであればどこの学校にも負けない」と語る。
活動の中で1番楽しい時間はいつか聞いてみると、補食の余ったごはんをおにぎりにするときだと話してくれた。理由は「おにぎりにする時に何の具にしようか考えることが楽しいから」。
そんな彼女たちが日々の仕事をする中で選手をサポートする際に心がけていることは「野球でも人として成長できるような環境づくり」だと答えてくれた。
主将の小坂 敏輝選手はマネージャーたちを「頼りになるチームメイトです」と話し、選手とマネージャーがともに刺激を与えあってチーム全体が成長していることが見えてきた。
日々の練習に励む選手たちへの一言をお願いすると、「辛い時こそ馬鹿になれ!!」と選手たちを力強く鼓舞し、選抜への気合を入れてくれた。
年中無休笑顔でいるマネージャーに
日本航空石川3年生の大見謝伶夏さんと2年生新井彩夏さん
松元 瑚春さんがマネージャーになったきっかけは、小さい頃から父や兄の影響で野球に関心があったこと、母が漫画「タッチ」のファンだったこともあり、保育園の頃からヒロインのみなみちゃんみたいになりたいと思っていたことだと言う。マネージャーという仕事を通じ、学校の代表として何かをすることが増えたことで、責任感が強く持てるようになったと語る。
松元さんが仲間に言われて心に残っていることを振り返ってもらうと、「勝って兜の緒を締めよ」という意外な言葉を挙げてくれた。これは昨秋の県大会決勝前に監督が語った一言で、勝ち続けても油断してはならないと注意を促していたが、気の緩みが出たことで準優勝という結果に終わった悔しさから心に残った言葉だ。
マネージャーという仕事をしていたからこそ、色んな考えを持っている人がいるとわかったと同時に、大好きな先輩や後輩に出会えたことが嬉しかったと語る松元さん。最後にどんなマネージャーになりたいのか聞いてみると「年中無休笑顔でいるマネージャーになりたいです!」と答えてくれた。
選抜の舞台でも、年中無休の笑顔のマネージャーとともに日本航空石川が勝ち上がる姿から目が離せない。