第29回 「ベンチにいるときが一番の幸せ」杵築高等学校2017年02月10日

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【目次】
[1]ベンチに入れるのは本当に嬉しい
[2]「絶対に甲子園に行こうね」

 大分県杵築市大字本庄にある杵築高等学校。野球部は2012年夏に初めて甲子園出場を果たし、昨秋は九州大会出場を果たした。今回は、そんな杵築野球部を支えるマネージャーにお話を伺った。

ベンチに入れるのは本当に嬉しい

右から宮田衣織さん、阿部真実さん、阿部風花さん(大分県立杵築高等学校)

 部員32人を支えているのは、2年生の阿部 真実さん、1年生の宮田 衣織さん、阿部 風花さんの3人。日々の活動内容は、お茶出しや選手たちへのプロテイン作り、おにぎり作りに加え、ノック時のボール渡しなどで練習をサポートしている。グラウンド周りの環境整備にも力を入れており、朝の掃除は部員もマネージャーも当番制で、平日は毎朝欠かさず掃除をしている。

 彼女たちにとって一番楽しい活動は試合のときのアナウンスやスコアの記入だ。
「部員も一番生き生きしているし、そのすぐ隣で一緒になって盛り上がることができるので、私たちにとっては活動の中で一番楽しい時間です」と笑顔で答えてくれた。

 昨秋、記録員としてベンチ入りした阿部 真実さんが、特に印象に残っている試合として挙げてくれたのが大分県大会3回戦、臼杵市民球場で行われた大分戦だ。大分とは県大会前の公式戦で対戦しており、1対4で敗れていた。だがこの試合では、接戦の末、3対2で勝利。お互い前日にも試合があり、疲れが残っている中での試合だった。

海岸を走るマネージャー・左から宮田衣織さん、阿部真実さん(大分県立杵築高等学校)

「秋の県大会前の公式戦で大分に負けていたので、絶対に勝ちたいと思っていました。誰も杵築が勝つとは思っていないような試合でしたが、周りからのプレッシャーなどに打ち勝ってリベンジを果たすことができました。そのときの選手たちの姿は本当に輝いていて、思わず涙してしまいました」

 主力でもあるキャプテンが初戦でケガをして出れない状況にあったにも関わらず、チーム一丸となり手に入れた一勝。その後は大分舞鶴大分西を下し決勝まで登り詰めた。決勝では明豊に破れたものの、見事九州大会出場を果たした。

 阿部さんは、これまでの記録員の活動を通してこう振り返った。
「ベンチに入れることができるのは、とても嬉しいです。選ばれた部員しか入ることができない場所に入って、試合の記録をするということはとても特別なこと。本当に嬉しいです」と、マネージャーの特権でもあるベンチに入ることの楽しさについて語った。

 そんな阿部さんの姿を見ている選手たちは、「めっちゃ頑張りよん。あいつはベンチにいるとき本当に楽しそうにしよん。俺らも支えてやらんとだめやわ」と話していたと言う。マネージャーの楽しそうな雰囲気が、選手たちの頑張りにも繋がっているようだ。

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