第30回 岡田 俊哉投手(智辯和歌山-中日ドラゴンズ)「高卒プロ入りを目指してから別人になった」2017年03月11日

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恩師が語るヒーローの高校時代 岡田 俊哉

【目次】
[1]気の強さが仇となっていた2年夏の甲子園
[2]プロに行きたい気持ちになってから取り組みが一気に変わった
[3]WBCでは抑えるために選ばれているのだから、抑えてほしい

 3月6日から開幕した第4回ワールドベースボールクラシック。世界一奪還を目指してスタートした侍ジャパン日本代表は一次ラウンド3勝0敗で、二次ラウンド進出を果たしている。今回は中日ドラゴンズの岡田 俊哉の高校時代(智辯和歌山)について、名将・高嶋 仁監督が振り返る!

 高校入学してすぐベンチ入りを果たした岡田は、1年夏に甲子園出場を果たすと2年時もと連続で聖地のマウンドを踏む。3年春の出場は逃したものの最後の夏は和歌山では敵なしのピッチングを見せ、4度目の甲子園へ。その秋、奪三振能力に優れた細身の左腕は世代を代表する投手としてドラフトでは中日から1位指名を受ける。

 プロ入り後、3年間は1軍登板がなかったが2013年に66試合に登板し頭角と現すと、徐々に首脳陣の信頼を勝ち取り勝ち試合を任されることが多くなった。侍ジャパンのメンバーに選ばれた際には「自分のような選手が日の丸を背負っていいのか」と謙虚な口ぶりを発した岡田だが、高校時代を知る高嶋監督によると当時は負けん気の強い性格だったという。岡田は高校3年間を通じてどのように成長していったのだろうか。

気の強さが仇となっていた2年夏の甲子園

高嶋 仁監督(智辯和歌山)

 私が岡田を最初に見たのは中学校の時(和歌山日高ボーイズ)です。当時の岡田は170センチ~171センチぐらいで、小さかったんです。そしてガリガリでした。当時からコントロールと変化球の切れが良かったですが、その中でもスライダーが良かったですね。やはり私の評価基準では、コントロールが良い投手は使えます。

 そして当時、伸びるかどうか分からなかったですけど、彼の兄貴もお父さんもでかいんですよ。だから身長は大きくなるのではないかという期待は持っていました。やっぱり高校で10センチ以上伸びたと思います。確かに光るものはありましたが、第一印象の時点でプロに行けるなんて思いは毛頭なかったです。高校に入学してから、試合で使えることがわかりましたので、すぐにベンチ入りしまして、1年夏から甲子園で投げさせました。起用した理由は、コントロールが良かったということが一番ですね。うちの場合は部員が少ないので、1年生だから出さないというのは言うとられんので、良かったらすぐ使わないといけませんからね。

 岡田はとにかく負けん気の強い子で、それがあるからプロでも行けたのかなと思いますね。そして彼が成長した2年夏の甲子園。甲子園優勝を狙っていました。岡田も入学からだいぶ良くなっていましたし、3年生たちのバッティングが良かったので、最悪でも決勝までは行ける自信がありました。

 敗れた常葉菊川(準々決勝)との試合ではいろいろ情報が入っていまして、常葉菊川打線には、変化球を多めに使えばそう打てんと。そういう打ち合わせをして始まったわけですよ。しかし岡田は真っすぐばっかり放りよるんですよ!そして1イニング6回裏に10点取られたんです。

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プロフィール

小中 翔太
小中 翔太
  • 1988年大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。主なWebの寄稿は高校野球ドットコム。また、野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当し、スポーツナビやYahoo!ニュースにも寄稿する。大阪、京都を中心に関西の球場に出没中。
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