第33回 宮西 尚生投手(市立尼崎-北海道日本ハムファイターズ)「高校入学時の球速は108キロ!それでもプロにいける器だと感じた理由」【前編】2017年03月14日

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恩師が語るヒーローの高校時代 宮西 尚生

【目次】
[1]最速108キロの1年生に感じたプロの予感
[2]結果を問わずして確信できた生来のセンス / 高校3年間で果たした33キロのスピードアップ

 プロ入り以来9年連続50試合以上の登板を継続中の日本ハム・宮西 尚生投手。昨季は史上2人目となる通算200ホールドを達成し、自身初のタイトルとなる最優秀中継ぎ投手も受賞。WBCの日本代表メンバーにも初めて選出された。そんな宮西投手はいったいどのような高校球児だったのだろうか。投手として大きく飛躍した過程を知る、恩師・竹本 修監督に話をうかがうべく、宮西投手の母校、兵庫・市立尼崎高校を訪ねた。

最速108キロの1年生に感じたプロの予感

宮西 尚生(北海道日本ハムファイターズ)

 私が市立尼崎の監督に就任した2001年春に入学してきたのが宮西でした。入学当時の宮西のストレートの最速スピードは108キロ。手の位置は今と同じようなサイドスローで、スムーズとは対極のガチャガチャっとした印象のフォーム。体も思い切り開いてて、いかにもボールが抜けてしまいそうな投げ方でした。ところが実際に投げたボールは抜けない。その「ボールをきちんと押さえ込める能力」にものすごく非凡なものを感じました。

「あの投げ方で抜けないということは相当握力が強いんだろうか?」と思い、手を見せてもらうと指がすごく長いんです。指が長いとボールをしっかりと包むことができるのでホールド力は高まります。投手としてのポテンシャルの高さを確信しました。

「もしかするとこの子、プロにいける器かもしれないな」という予感に襲われ、その予感を当時の部長に伝えたところ、返ってきたのは「いくら竹本先生のいうことでもそればかりは信じられません」。思い切り投げても108キロしか出ないわけですからね。当時はおそらく誰に言っても取り合ってもらえなかったと思います。1年生の間は115キロも出れば「おー!」という声が周囲からあがるような投手でした。

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