龍谷大平安(京都)編「超伝統校・平安の直近のつながり!」
高校時代の高橋 大樹選手(現・広島東洋カープ)と河合 泰聖選手(現・中央大)
春夏通算の甲子園出場回数、72回は日本一。白地に「HEIAN」の文字が刻まれた伝統のユニフォ-ムはいつの時代も高校野球ファンを熱くさせた。
誰よりも1番の平安ファン、を公言する原田監督の下、復活した「HEIAN」
龍谷大平安の野球はミスを無くした堅いきっちりとした野球。キャッチャ-がピッチャ-に返球する際にはショ-トとセカンドが必ず両手を構えてカバ-に入る。ここまで徹底している高校はまずないだろう。だからこそ狙い球ではない難しい球に手を出して凡退する、走塁の判断を誤る、カバ-リングを怠るなどすれば例え公式戦中であったとしてもベンチからは原田監督の怒号が飛ぶ。
自分が誰よりも1番の平安ファン、を公言する原田 英彦監督にとって気の抜いたプレ-は絶対に許せない。堅い戦術の代表格・バントをめぐる攻防には特に時間をかけてきたことがうかがえる。守ってはファ-スト、サ-ドが猛チャ-ジでかける強烈なプレッシャ-、攻めては打順に関係なく1球で決める職人芸は他校の追随を許さない。
2004年からしばらく優勝から遠ざかり[stadium]甲子園[/stadium]の土を踏めないまま卒業する年代もあったが、校名変更前最後の大会となる2008年の選抜に出場すると翌2009年に6年ぶりに京都大会決勝に進出。1点を追う9回裏に2点を奪い劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めると、これ以降は再び安定して代表の座をつかむようになる。
2012年には両翼100m、中堅120mの広さに加えて内野は黒土、外野は人工芝を敷いた龍谷大平安ボールパークが完成し、環境面も充実。その当時の1年生が主力となった2013年秋からは京都で負け知らずで昨年春は、初の全国優勝を果たす。熱血漢の原田監督を男にしたいという選手の思いが力となり、優勝へつながったのだ。そして同年夏、更にこの春も出場を果たし、3季連続で甲子園に出場。現在、京都府内では5連覇中、26連勝中で今夏も優勝の最有力候補に挙がる。これまで多くの一流選手を輩出してきた龍谷大平安だが、今回は改めて直近の卒業生をしていきたい。
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2006年卒~2015年卒までの龍谷大平安OB
ここから2006年卒の卒業生を紹介していきたい。龍谷大平安は、水泳を練習に取り入れたり、関節の柔軟性や体幹を鍛えるトレーニングが実に多い。そういうトレーニングを重ねて、高いレベルで活躍する選手を多く輩出してきた。今後も、次のステージで活躍する球児がどんどん出てくるだろう。
■2006年卒
・炭谷 銀仁朗(西武ライオンズ・埼玉西武ライオンズ)
■2007年卒
・大八木 誠也(法政大-王子製紙)
・平野 和樹(東北福祉大-日本生命)
■2008年卒
・関本 憲太郎(立正大-日本通運)
・今江 孝臣(国士舘大-ニチダイ)
■2009年卒
・山口 篤史(日大-ニチダイ)
■2011年卒
・酒井 知史(大体大-大阪ガス)
■2013年卒
・高橋 大樹(広島東洋カ-プ)
■2014年卒
・福岡 拓弥(創価大)
・有田 裕之(桐蔭横浜大)
■2015年卒
・河合 泰聖(中央大)
・徳本 健太朗(青山学院大)
・石川 拓弥(亜細亜大)
・姫野 大成(関西学院大)
・中田 竜次(龍谷大)
(文・小中 翔太)
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