県立首里高等学校(沖縄)
世界遺産の首里城跡まで徒歩3分。沖縄県立首里高校はその長い歴史と伝統の中、学者、政治家など各界に多くの人材を輩出してきました。また、お笑いコンビガレッジセールのゴリさんの出身校でもあります!
首里高校といえば過去に4度甲子園に出場しており、1958年に戦後初めて沖縄代表として出場。その時、甲子園の土を検疫の関係で沖縄本島に持ち込めなかったというエピソードを思い出すオールドファンも多いのではないでしょうか?
さて、現在活動している選手達も、もちろん負けてはいません。昨秋の大会では準決勝まで進出するなど、その強さは健在。自分達のスタイルをしっかりと持ち、たくましく活動をしています。
そんな県立首里高校野球部について、まずは主将の佐久田 英尚君に紹介していただきます!
チーム基本情報を紹介!
■ 首里高校の佐久田 英尚君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が36人、2年生が19人、3年生25人の合計80人です。
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時30分から19時までです!
Q. それでは、練習グラウンドの使用環境について教えてください。
校庭(運動場)に重要文化財が発見されて、運動場が使用できない状況です。それまで野球部専用グラウンドとして使ってきた「石嶺球場」を、他の部活動と供用で使用しなければいけないため、現在は週3回しか全面が使えない状況です。
校庭から重要文化財が発見!これは凄いですね!
今年のチームについて
佐久田 英尚主将(県立首里高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「チームワークの良さ」「守備からリズムをつくること」「ベンチワーク」の3つです!
Q. 夏へ向けて現在、どのようなことを課題において練習していますか?また、秋・春からチームとして成長したと感じることは何ですか?
夏に向けて、1点でも多く取れるように、バントや走塁など、攻撃面の強化をしています。
成長したと感じるのは、守備だと思います!1試合でのエラー数も減ってきています!!
Q. 春季大会を振り返って、チームとして戦い方はどうでしたか?
チーム状況があまり良くない中で粘り強く戦うことができましたが、ミスが目立ってしまいました。
Q. 戦後初めて全国高等学校野球選手権大会の沖縄代表として出場するなど、伝統と歴史のある首里高校ですが、その伝統の中で今の選手たちが引き継いでいる「行動」や「考え」はありますか?
伝統や歴史を大事にする中で、自分たちは自分たちのプレースタイルで野球に励んでいます!
Q. 他の野球部に「これだけは負けない!」という強みなどはありますか?
試合でのベンチワークは、どこにも負けません!
Q. 頼もしいですね!沖縄と言えば暑い夏!そんな時期に全力が出せるためのキツい練習メニューや、取り組みを教えてください。
下半身を強化するメニューや30分走などに取り組んでいます!
Q. やはり走り込みですか。では、野球部で結束があるなと感じたエピソードがあれば教えてください。
秋季大会に向けての合宿で、朝の6時30分からの16km走を誰一人として脱落することなく、励まし合いながら全員で走りきったことです。
Q. 良い仲間たちですね。そんな仲間たちと、野球部としてどんな夏にしたいですか?
今まで支えてくれた人々への感謝を勝利という形で恩返しし、優勝して嬉し泣きできるように一戦一戦集中して戦い、首里高旋風を巻き起こしたいです!
熱い想いをありがとうございました!
雨中ノックの様子(県立首里高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
我那覇 有紀(以下「我那覇」):最後まで何が起こるかわからないところです!
神山 尚大(以下「神山」):そうそう!ゲームセットになるまで、試合展開がどうなるかわからないところが好きです!
Q. 一番好きな練習は何ですか?
我那覇:自分はセカンドを守っているので、内野ノックが好きです!
神山:試合形式のバッティングが好きです!
Q. 逆に、一番キツいと感じる練習は何ですか?
我那覇:ポール間走はキツいです…。
神山:やっぱり筋力トレーニングがキツいですね…。
Q. では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
我那覇:コザ高校と対戦したいです!速い球を投げる、内間 敦也君と対戦してみたいです!!
神山:浦添商業高校です!まだ、1度も勝ったことがなく、長打やバント、細かいプレーなど、バランスが良い野球を対戦して実感したいです!
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
我那覇:「首里高サンバ」です!
神山:「エル・クンバンチェロ」です!
Q. オリジナル曲がでました!良いですね!野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?
我那覇:「後悔先に立たず」です。
神山:「あきらめたらそこで試合終了」。スラムダンクの安西先生の言葉です!
懐かしい!よくご存知で!
指導者が語る!このチームの強み
■福原 修監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げ、また、夏に向けどんなチームを目指してきたのでしょうか?
突出した選手はいないのですが、ベンチワークも含めチーム一丸となり初戦から集中、全力でプレーして頂点を目指したいです。
投手力は、主戦が中真 慶大で小柄ながら経験豊富でスタミナもあり、大きく崩れることは少ないのと、控えの外間、宮城(唯)も調子を上げており、上位進出のカギを握っています。
攻撃力については、体格に恵まれた選手は少ないので、どれだけ相互の役割を意識し、徹底できるかにかかっていますね。クリーンアップを中心に機動力はもちろん、粘り強く攻め続けることがポイントです。
守りに関しては、バッテリーを中心にしたセンターラインがしっかりしており、的確な状況判断と守備で失点を最小限に抑えたいと思います。現在は、連携を含め細かいプレ―の反復に力を入れています!
投手陣と堅い守りで勝利をつかみ取ってください!お話を聞かせていただきまして、ありがとうございました!