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八戸学院光星高等学校(青森) 【東北地区代表】

2013.11.15

第44回明治神宮野球大会 チーム紹介 八戸学院光星高等学校(青森) 【東北地区代表】

八戸学院光星高等学校東北地区・青森2年ぶり3回目

チーム紹介

     東北大会の優勝インタビューで、「青森県大会決勝で青森山田さんに負けてから、もう一度強いチームを作ろうと言って頑張ってきた。東北大会に入ってから選手たちが思った以上の力を発揮してくれて、素晴らしいチームになってきたと思います」と仲井宗基監督は頬を緩ませた。
     
    打線を引っ張ったのが1番の北條 裕之。全試合先攻だった東北大会では、全て第1打席でヒットを放った。そのうち、花巻東との準決勝(2013年10月17日)を除く3試合で先制のホームを踏んでいる。兄の北條 史也(阪神)とはタイプが違うが、バットに火がつくと止まらないという点は共通と言える。
     
    4番に座る蔡 鉦宇は秋の公式戦打率が2割5分9厘ながら、四死球18と相手投手に警戒された。その結果が、5番森山 大樹の打率4割4分1厘8打点に繋がっている。
     
    下位を打つ馬場 龍星も25打数15安打で打率6割という数字を残した。
     
    東北大会ではランナーコーチを北向 尚樹(一塁)と別所 徹(三塁)が務めていた。

投手紹介

     東北大会で投手陣の軸となったのが1年生の中川 優。3試合に登板(先発2試合)し、23回と3分の2を投げて防御率0.76。「(東北大会では)調子が良かった」と振り返る。持ち球はツーシーム、カーブ、カットボール、チェンジアップ、二種類のスライダーと多彩。四死球が少ないのも特徴だ。
     
    「相手の上位打線の左打者を考えて」(仲井監督)と決勝の先発を任されたのが1年生左腕の呉屋 開斗。先発したのが県大会の三沢商戦以来だったが、6回を無失点に抑え、指揮官も「出来過ぎ」と驚くピッチングを見せた。最速は132キロで、スライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップを持ち、「スライダーとカーブには自信がある」と話す。
     
    エースナンバーの佐藤 駿は、夏の大会後に「力で抑えようとしすぎて」フォームを崩し、苦しんだ。東北大会初戦で先発したものの、4回途中まで投げて7失点で降板。決勝で最終回のマウンドに上がったが、「まだまだです」と納得できていない。本調子に戻れば、最速145キロのスピードボールが武器になるだけに、今大会での復活を目指す。球種は遅いカーブ、二種類のスライダー。
     
    他にも決勝でリリーフした右腕の小川 佳斗が控えている。

公式戦10勝1敗

   
  

  勝ち上がり   相手
八戸地区予選 1回戦 10-0 八戸水産
2回戦 16-2 八戸東
第1代表決定戦 10-1 八戸
青森県大会 2回戦 8-1 五所川原商
準々決勝 9-0 三沢商
準決勝 5-2 青森
決勝 3-8 青森山田
東北大会 2回戦 10-7 仙台育英
準々決勝 9-2 酒田南
準決勝 2-1 花巻東
決勝 13-2 東陵

東北大会での登録選手(◎:主将)

背番号   名前 学年 身長 体重
1   佐藤 駿 2 177 78
2 ◎  千葉 諒 2 178 73
3   蔡 鉦宇 2 172 80
4   足立 悠哉 1 166 63
5   深江 大晟 2 175 70
6 北條 裕之 2 175 70
7   森山 大樹 2 179 74
8   新井 勝貴 2 172 63
9   新井 勝徳 2 186 72
10   中川 優 1 169 84
11   八木 彬 1 176 91
12   馬場 龍星 1 169 72
13   高久 壮志 2 165 60
14   別所 徹 2 166 60
15   藤田 晃暉 2 173 69
16   中崎 寿希也 1 173 70
17   石黒 和也 2 179 78
18   北向 尚樹 2 176 73
19   呉屋 開斗 1 177 68
20   小川 佳斗 2 177 80
記録員 鈴木 和奏
記録員 阿部 尚弥
記録員 谷口 直弥
監督 仲井 宗基
部長 小坂 貫志

決勝でのオーダー

ポジション 名前
北條 裕之
足立 悠哉
深江 大晟
蔡 鉦宇
森山 大樹
新井 勝徳
中崎 寿希也
千葉 諒
呉屋 開斗

■高校別データ:八戸学院光星

(文・松倉 雄太

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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