平成26年度 春季愛媛県大会 展望
[pc]
[/pc]
地区予選で済美と松山聖陵が激突へ!
木村 智彦(松山聖陵)
昨秋同様に地区予選勝者の16校(東予6・中予6・南予4)で開催される「平成26年度春季四国地区高等学校野球愛媛県大会」。ただし、春は地区予選も含め全ての山がたをフリー抽選で行うため、2月22日に行われた春季大会組み合わせ抽選会では強豪同士が地区予選の段階で同ブロックに入る事態が続出することとなった。
その筆頭が松山聖陵と済美の両校が名を連ねる「中予地区Dブロック」である。
試練の冬を乗り越えてきた最速157キロ右腕・安樂 智大(2年)率いる済美と、主将・国吉 翔平(2年)を中堅手から三塁手にコンバート、最速142キロ右腕・木村 智彦(2年)をストッパー役とする松山聖陵。「適材適所」をテーマにしてきた両者がもし3月25日・[stadium]マドンナスタジアム[/stadium]で激突すれば、間違いなく激しい闘いとなることだろう。
また、中予地区では昨秋県ベスト4に導いた左腕・渡辺 翔吾(2年)と日髙 潤基(2年)の東温と、1年生右腕・啓田 勇貴と強肩・5635(2年)の松山商による好バッテリー対決が組まれたEブロックや、特徴ある選手が多い新田・身体能力高き松山東の遊撃手・村上 貴哉(2年・主将)などが同居したCブロックも、興味深い戦いが繰り広げられそうだ。
東予地区は「島田 真希(2年)に続く存在になる。夏までには140キロは出ると思う」と菅哲也監督も手ごたえを得ている松田 蓮(2年)など、戦力の底上げが為されている秋の王者・西条が中心。ただ、愛媛三島、今治工、新居浜南の昨秋県大会出場校に実力者の愛媛小松が加わったDブロックや、高校通算30本塁打の越智 達矢中堅手(2年・主将)率いる丹原や、丹原と同ブロックの昨夏ベスト4川之江、さらに本調子とはほど遠いまま秋を終えた今治北右腕・5702(2年)の動向も気になるところである。
群雄割拠に輪がかかった「愛媛の春」
松本 凌太(帝京第五)
南予地区も混戦だ。50メートル走6秒フラットの松本 凌太(2年)遊撃手、182センチ右腕・中野 翔太(2年)が完全復活。50メートル走5秒8の中堅手・松本 将太(2年)も健在の帝京第五が牽引も、球筋のよい右腕として評判の高い久保 翔磨・宮下 和也のバッテリーを全面に押し立てる大洲は古豪・宇和島東と初戦で対戦。昨秋の地区別1年生大会で魅力的な選手たちが多数躍動した南宇和と伝統の粘りで昨秋県大会ベスト8に進んだ八幡浜も同ブロックである。
このように群雄割拠に輪がかかったかたちの「愛媛の春」。
よって今大会に限れば「地区予選突破・県大会出場」をまず成し遂げてから、次の段階を考えるのが妥当なところだろう。かくして予測困難な春県大会の頂点と今治西への挑戦権獲得は、4月3日・[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]で決まる予定だ。
ちなみに昨秋と今春の県地区予選・県大会・四国大会、センバツでの勝利数をポイント換算(地区予選・地区大会シードにも1ポイント付与、秋季県大会3位決定戦勝者には0.5ポイント付与)し、センバツ出場校には春6ポイントを付与する夏の愛媛大会シード算出法に倣えば、現時点でのポイント順位は以下の通りとなっている。各校が春季四国大会を制覇した際の最大ポイント数も明示したので、参考にして頂きたい。
1位:今治西 15P(最大24P)*センバツ出場ポイントは付与済み
2位:西条 7P(最大17P)
3位:帝京第五 4.5P(最大14.5P)
4位:東温 4P(最大14P)
5位:新田、大洲、愛媛三島、八幡浜 3P(最大13P)
6位:今治北、松山商、松山東、今治工、松山聖陵、新居浜南、大洲農、済美 2P(最大12P)
(文=寺下 友徳)
平成26年度春季高校野球愛媛県大会 開催概要
【平成26年度春季高校野球愛媛県大会】
◆ 期間:3月21日~4月3日
◆ 会場:[stadium]松山中央公園野球場[/stadium](坊っちゃん スタジアム)、[stadium]西条市ひうち球場[/stadium]、[stadium]宇和島市営丸山球場[/stadium]、[stadium]新居浜市営球場[/stadium]、[stadium]マドンナスタジアム[/stadium]
◆ 組合せ:愛媛県大会組み合わせ表(愛媛県高野連HP PDF)
【高校野球ドットコム編集部】
ドットコムTwitter
ドットコムfacebook