第95回全国高等学校野球選手権記念埼玉大会　展望

▲高田涼太（浦和学院）

浦和学院は、初戦で志木と対戦する。投手陣では優勝投手となった小島 和哉、山口 瑠偉の二枚看板、主軸の高田 涼太、山根 佑太を含め能力の高い打者が揃う。センバツ後も緩むことなく、関東大会制覇。投手陣では山口が決勝戦で完投勝利を上げ、二番手投手育成にも、めどが立った。

　また同ブロックには、狭山ヶ丘の好投手・斉藤 峻がいる。前評判通りの実力を示し、埼玉大会を勝ち抜くことができるか。

　春日部共栄は初戦に春日部東と対戦し、春日部ダービーが実現。春日部共栄は2年生左腕・金子 大地が急成長。春季大会準々決勝では浦和学院と対戦し、延長12回途中まで1失点に抑える好投を見せた。さらに西澤 大、倉井 知哉と左の好投手が揃う。

　春日部東は右腕・山崎 修平、左腕・高橋 直暉の二枚看板で守り勝つチームだ。
　春日部共栄のブロックには、ノーシードの上尾に注目。昨秋では浦和学院に9回表まで6対2でリードし、浦和学院をあと一歩まで追い詰めた好チームだ。

▲芝崎純平（埼玉栄）

　ベスト16入りし、Cシードの川越工は、小林 達也、坂本 健太の二枚看板を擁する守り型のチーム。打線では聖望学園戦で本塁打を放った181センチの大型遊撃手・太田 賢吾（2年）も注目だ。

　昨年準優勝の聖望学園は昨年からエースとして活躍する川畑 諒太、長打力が光る寺田 和史が軸となる。この夏も昨年のような快進撃を見せられるか。聖望学園ブロックには草加西の右サイドの好投手・西山 大成も面白い存在だ。

　Bブロックの埼玉栄は、183センチの大型右腕・芝崎 純平を擁する。打線は核弾頭・神山 僚大を軸に打線強化を図りたい。埼玉栄は初戦で好左腕・中山 大貴を擁する市立川越と対戦する好カードとなった。

▲若月健矢（花咲徳栄）

　春の県大会準優勝の花咲徳栄は最速147キロを計測する大型右腕・関口 明大、プロ注目の強肩強打の捕手・若月 健矢、バットコントロールの良い打撃が光る楠本 泰史の3人に注目。他ではDブロックの浦和実。左腕・松原、横溝の2枚看板で勝負する。ノーシードでは、好左腕・度会 昌也を擁する所沢商に注目。

　川越東は素質のある選手が揃っている。大型右腕・藤野 翔希、2年生左腕・高橋 尚貴、大型外野手・中村 航大、主砲・小寺 直樹と楽しみな選手が揃う。

▲橋本源太（鷲宮）

このブロックは好チームが揃う。Dシードの市立川口は上位下位切れ目の無い打線が特徴。各打者のスイングが実に鋭く、好投手を攻略する力がある。投球術が長けた宇津木 巧を擁する坂戸西も注目。伝統校・大宮東の好左腕・中田 浩貴（2年）に注目。

　Dシードの武南は主砲・三上 大雅を中心に打ち勝つ野球を目指す。

　鷲宮は春季大会では粘り強い戦いで勝ち進み、準決勝では埼玉栄を埼玉県大会3位に入り、そして関東大会でも茨城1位の霞ヶ浦に勝利し、千葉県1位の東海大望洋に1対2と善戦を演じた。注目選手は1番を打ちながら長打力を秘めて、さらに投手も務める橋本 源太（2年）。この夏も粘り強い戦いで、甲子園を目指す。

　ノーシードの本庄第一も注目。平良 チアゴ、ショートストップ・伊藤 ヴィットルの2人の主力選手がチームを牽引する。

　春夏連覇を狙う浦和学院が2連覇を果たすのか。それとも浦和学院にストップをかける学校が出てくるのか？　埼玉大会は7月10日に開幕する。