第12回 JR東日本野球部(前編)「走塁は大きな力を発揮する“付属品”」2014年10月30日

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早大の走塁

 1920年創部と長い歴史を誇るJR東日本硬式野球部。これまで都市対抗に17回、日本選手権には6回出場しているほか、数多くの名選手を輩出している。この社会人野球の名門中の名門を2005年から指揮しているのが堀井 哲也監督だ。

 堀井監督は就任3年目の07年に都市対抗準優勝に導くと、11年にはチームの悲願だった都市対抗初優勝を遂げる。その後も12年、13年と2年連続で都市対抗準優勝を飾り、今年9月のアジア競技大会に出場した侍ジャパン・社会人代表ではコーチを務めた。

 三菱自動車岡崎の監督時代は谷 佳知(現オリックス)を、JR東日本の監督としては田中 広輔(現広島)2013年インタビューといった、走塁に長けた選手を育成した実績もある“社会人野球の重鎮”に、走塁に関するお話をじっくりお聞きした。

【目次】
[1]走塁は大きな力を発揮する“付属品”
[2]状況判断は「静」と「動」の2種類ある
[3]ワンヒットで生還するために 1.2つの塁を奪う3つの要素とは
[4]ワンヒットで生還するために 2.第2リードを身に付ける

走塁は大きな力を発揮する“付属品”

走塁について語る堀井哲也監督

 取材の冒頭、JR東日本の堀井 哲也監督に「チームとして走塁面で大事にしていることは何ですか?」と伺うと、

「その前に走塁の位置付けについてお話させてください」という答えが返ってきた。そして堀井監督は次のように続けた。

「野球でチーム力が如実に表れるのは、投手力を中心とする守備力と攻撃力だと考えています。試合に勝つためのカギを握るのもこの2つでしょう。ですから野球における“幹”は基本的に守備力と攻撃力だと思っています。
では走塁は?というと、私はあくまで“枝葉”だと思います。誤解を恐れずに言うなら、走塁は“付属品”であると」

  走塁は“付属品”―。しかし「その“付属品”が時に大きな力を発揮します」と堀井監督は言葉を重ねる。

「野球ではノーヒットで得点できることもありますが、そういう場合、必ず走塁がからんでいますしね。走塁は“付属品”ではあるけれど、実は重要なパーツであるわけです」

 また打撃を強化することが、守備を強化することにもつながるように、
「走力をアップさせれば、実戦練習ではそれを阻止しようとするので、自ずと守備力もアップすると思います。野球は表裏一体のスポーツですからね」

【10月特集】スピードを生かす技術

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