小畑 尋規選手 (北照)

小畑 尋規

球歴:北照

都道府県:北海道

ポジション:捕手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:81.0 kg

学年:卒業

寸評

 北照といえば右打ちの強肩捕手を伝統的に輩出する学校だが、今年も強肩の正捕手が登場する。その名は小畑。西田 哲朗(東京ヤクルト)と比べるとスローイングの精度、打撃の力強さでは及ばないが、肩の強さ自体は西田に引けをとらない強さはある。 (打撃)  神宮大会で見た時の印象を述べると、力強いスイングから捉える打球は速く、また人工芝ということもあって、球足がかなり速かった。練習試合・公式戦を通じて6本の本塁打を打っているが、内野手の間を抜く鋭い打球を放つ選手ではないだろうか。  スタンスはスクエアスタンス。グリップを高い位置に置いて構えている。投手の足が降りたところから始動を仕掛け、足を高く上げて、グリップを下げながら踏み込んでいく姿は田村 龍弘を意識したような踏み込み方だ。トップの動きを見ていくとグリップが体の奥に入りすぎてしまい、インコースを捌くのは難しい。遠心力を生かしたスイングなので、スイング軌道似合えば打球を遠くへ飛ばしていくが、フォロスルーまで振りきらず、打球を遠くへ運べないスイングなので、球足の速い打球が速くなる。  また彼は踏み込む時に左腰の開きが早くなり、ボールを巻き込んで打つ形となっている。打球を引っ張って三遊間方向の打球が多く、強引に引っ張っても、球足の速い打球によってヒットを量産しているタイプといえるだろう。ただ上のレベルを意識するのであれば、体の開きを抑え、広角に打ち返せる打撃を目指すべきだろう。 (守備・走塁)    肩は非常に強く、スローイングタイムもコンスタントに1.9秒台を計時している。おっと驚かせる強肩ではあるのだが、結構高めに浮く事が多い。スローイングフォームはやや横振りの動きが多く、下半身の重心移動も安定し、正確なスローイングをしていて西田と比べると劣る。キャッチングもまだ掴みきれていない事が多く、まだまだ雑なところが見られる。リードは相手の弱点を探りながらリードをしていく捕手で、変化球が得意な大串な存在もあって、考えてリードしている様子が伝わってくる。
更新日時:2013.02.16

将来の可能性

 今のパフォーマンスを見ると肩の強さ、パワーの強さに頼ったプレースタイルで、特に打撃は駆け引きされると弱さが見られる。変化球の対応力を高め、スイング軌道も見直し、広角に打ち返せる打者に成長するか。西田も春~秋にかけて成長を見せていった選手なので、彼も成長した姿を見せてほしい。
更新日時:2013.02.16

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