小川 宗太郎選手 (能代商)

小川 宗太郎

球歴:能代商

都道府県:秋田

ポジション:三塁手

投打:右 / 左

身長:176.0 cm

体重:64.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨夏から5番サードで出場する内野手。ヘッドを立てて鋭く振り抜くスイング、打球は上級生を含めたレギュラー選手の中でも際立っていた。打撃の形は良く、秋田県屈指の巧打者として期待される選手ではないだろうか。 (打撃)  右、左に打ち分ける打撃スタイル。ストレート、変化球にもしっかり対応し、甲子園でも快打を披露した。  スタンスはスクエアスタンス。グリップは肩の位置に置いて背筋を伸ばして構えている。力みなく構えることが出来ており、構え方としては中々良い。投手の足が降りた所から始動を仕掛けていき、小さく足を上げてインステップ気味に踏み込む。やや始動が遅く、レベルの高い打者相手だと苦しみそうな形だが、インパクトまでロスのないスイングが出来ており、それほど支障はないかもしれない。スイングは華奢ながら鋭く、松本竜也(英明)にも振り負けない打撃が出来ているのが特徴的だった。  踏み込んだ右足は地面でしっかりと保つことが出来ており、根を張ったスイングを実現し、外角の球をしっかり叩く形が出来ている。股関節も柔軟に使うことが出来ており、低めの変化球の対応力も高い。目線のブレも少なく、体の軸がぶれない安定したスイングが出来ている。ブレが少ないということで、選球眼も良く、簡単には打ち取れない。  打撃の形は良く、大きな欠点は見当たらない。あとは投手によっては始動を早めるなどの工夫が欲しい。一番目についた選手だといえる。 (守備)  打球に対する反応はまずまずで、ボールの喰らいつきが非常に良い。地肩の強さは中々。高校生としては基準以上の守りが出来ている。
更新日時:2012.06.21

将来の可能性

 打撃の形はじっくりと見ていくと、完成度の高い打撃フォームをしていて驚かされた。細身でありながらも力強く、尚且つインパクトまでロスのないスイングを実現し、様々な投手に対応出来ており、打撃センスは指折りだ。サードの守備はボールの喰らいつきが良く、ファイト溢れる攻撃的な守備姿勢はとても良い。  あとは華奢な体を鍛え上げて、攻守両面で逞しさが出てくるとさらに注目される存在になっていくのではないだろうか。主力選手としてチームを引っ張り、再び夏の甲子園に戻ることが出来るか注目してみたい。
更新日時:2012.06.21

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です