福山 純平選手 (東大阪大柏原)

福山 純平

球歴:東大阪大柏原

都道府県:大阪

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:175.0 cm

体重:68.0 kg

学年:卒業

寸評

 激戦区・大阪大会を勝ち抜いた右腕。高校から投手を始めたと聞くが、転向して2年間とは思えないほどの垢ぬけた投手である。タイプとして青山学院大で活躍する福島 由登を彷彿とさせる。甲子園初戦の至学館戦(2011年08月08日)では13奪三振完投勝利を挙げ、一躍来年度の注目投手として取り上げられる位置に達したのではないだろうか。来年の大阪を代表する投手を取り上げていきたい。 (投球スタイル) ストレート 143キロ 常時135キロ~140キロ スライダー   120キロ前後 スプリット  120キロ前後 チェンジアップ 115キロ前後 カーブ 105キロ前後  ストレートは常時135キロ前後を計測しており、回転の良いストレートを投げ込むことができている。ストレートを両サイドに投げ分ける制球力は素晴らしい。速球のキレ・コントロールは高いレベルにあり、筋の良さを感じさせる。ただ体格が未完成。基礎体力もそれほど高くない投手で、如水館戦では至学館戦ほどのキレを感じなかった。  変化球はスライダー、チェンジアップ、スプリット、カーブと球種は多彩。カーブは腕が緩んであまり使える球種ではない。だから緊迫した場面では使わずに余裕ある時に使っていく。 全体的にクオリティが高い投手だが、継続的にキレのある140キロ台のストレートを投げられるスタミナがある投手ではない。投球の基礎はしっかりしているので、継続的にハイクオリティの投球が出来るスタミナを身につけることになるだろう。 (クイック・フィールディング・牽制) クイックは1.1秒~1.2秒台と素早いクイックは出来ている。フィールディングの動きは軽快で身のこなしは良い。牽制もしっかり入れる投手であり、ランナーへの対応もしっかりしている。 (配球) ・右打者 基本的に外角にストレート、スライダーを交えるオーソドックスな配球。あまり内角は使わないが、投げ方は良いので、打者によって内角へ鋭く突くことはできるだろう。 ・左打者 両サイドへストレート、変化球を投げ分けていく配球。変化球の使い分けが上手く、出し入れも上手い。大崩れしないローリスクの投球ができており、さすが激戦・大阪を勝ち抜けるだけの筋の良さを感じる。 (投球フォーム) セットポジションから入る。左足を高く上げていき、右足は真っすぐ立たせる。実にバランスの良い立ち方をしており、安定感を感じさせる。左足をショート方向へ伸ばしていき、軸足にしっかりと体重を乗せて着地する。 左腕のグラブを真っすぐ伸ばしていき、左胸に抱え込んでいく。右足にしっかりと体重を乗せているので溜めができている。テークバックは内旋し、しっかりとトップに入る。リリースしていくが、体の近くに振ることができており、コンパクトな投球フォームをしている。変な癖がないフォームで筋の良さを感じさせる。ただ癖がないだけに打ち難さを感じるフォームではない。 緒戦では良いバランスで投げることができていたのだが、疲労もあり、バランスを崩し、腕の振りが鈍り、リリースまでしっかりと力が伝わらずなんと10四死球を出す結果となってしまった。これは技術的な問題ではなく、体力的な問題で土台が崩れ、制球力の悪化を招いていると考えられる。
更新日時:2011.08.14

将来の可能性

 トータルとして見ると総合力の高い投手であり、さすが激戦区の大阪大会を勝ち抜いた好投手であると伺えるものがあった。既に内容のある投球が出来るためまだ打撃が仕上がらない秋では別格の活躍を見せてくれることには間違いない。  上のレベルで活躍するのであればしっかりとした基礎体力を身につけること。技術はしっかりしているので、その技術が崩れないようにしっかりとした土台を固めることをテーマにして体づくりを行ってほしい。ぜひ来年は更なる成長を期待したい。
更新日時:2011.08.14

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