本田 昂熙選手 (神村学園)

本田 昂熙

球歴:神村学園

都道府県:鹿児島

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:175.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

寸評

  チームメイトの坂口 湧希が、絶好調だった鹿児島大会決勝戦。その一方で、タイミングが合っていなく結果がでなかった。しかし甲子園能代商業戦(2011年08月09日)では、2安打を放ち存在感を示し、立場は逆転した。そんな 本田 昴煕 の最後の夏を追ってみた。 (どんな選手?)  腕っ節が強く、非常に力強い打球を飛ばす強打者です。甲子園では、上手くその持ち味がハマリました。鹿児島大会では、0本塁打 5打点 2盗塁 打率.304厘と、少々物足りない成績に終わります。しかしの憂さを、甲子園で見事晴らすことができました。 (守備・走塁面)  彼の試合を、この夏2試合見ましたが、ゴロが不思議に飛んできません。なんだかフライを危なっかしい足取りで追いかけることからも、守備にセンスを感じさせる選手ではありません。守備位置も、ちょっと普通の三塁守備ではありえない深い位置で守り、ショートが彼の守備をフォローしているように見えました。鹿児島大会の6試合で、失策は3個。守備には、相当自信がないのだとみました。ただ打球に対しては、飛び込む執念を魅せるなど意欲は感じられます。  一塁までの塁間を、4.65秒前後で走り抜けます。これを左打者に換算すると、4.35秒前後ぐらい。プロの基準が4.2秒ですから、けして足は速くはありません。それでも2盗塁を決めるなど、走塁への意欲があるようです。けして上手くなくても、なんとかしようという意識は、プレーから感じられます。 (打撃内容)  上手く巻き込めた時が、この選手のツボです。しかし右方向にも、結構強い打球が打てるようで、けして引っ張りだけの選手ではないようです。ただ腕っ節の力で打つ選手で、よほど上手く巻き込めない限りは、打球が上がることはありません。あくまでも球足の速い打球が、野手の間を抜けてゆくタイプの強打者なのでしょう。 <構え>  スクエアスタンスで、グリップを高めに添える強打者スタイル。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢などは平均的。打席での堂々とした雰囲気は良いのですが、少し力が入りすぎているのが残念です。 <始動>  一度ベース側につま先立ちして、投手がリリースを迎える頃に本格的に動き出します。そのため始動が遅すぎて、一定レベル以上のキレ・球速には対応し切れません。上のレベルでの野球を意識するのであれば、始動を早めることが求められそうです。 <下半身の動き>  小さく足を浮かし、ベース側に踏み込んできます。そのため外の球でも叩ける姿勢ができますが、インパクトの際に足元がブレてしまい、パワーロスをしているのと、腰の開きを十分我慢できておりません。上半身と下半身のバランスの良いスイングを身につけ、せっかくインステップしているのですから、外の球を逃さず姿勢を身につけたいですね。 <上半身の動き>  打撃の準備である「トップ」を作るのも遅れ気味ですし、深く取り過ぎてグリップが体の奥にまで入り込んでしまっています。これでは、スムーズにバットが出てきません。そのため体から遠回りにバットが出てきて、ボールまでロスのあるスイングになっています。ただスイングの弧は大きく振りぬけているので、打球は極めて強烈なものを生み出します。スイングの強さ・ヘッドスピードの速さは、上のレベルでも力負けすることはないでしょう。 <軸>  頭の動きは平均的で、目線は多少動きます。腰の開きが早く、それを十分も抑えることができていません。軸足も前に突っ込んでしまっていて、鹿児島大会の時には状態が悪かったことがわかりました。
更新日時:2011.08.25

将来の可能性

 守備・走塁はよくないのですが、悪いなら悪いなりに一生懸命やろうという姿勢が伝わってきます。打撃も、ボールを捉えるセンスはよくないのですが、体に力があり、実にパワフルです。右にも打てるセンスはあるので、足元が磐石になれば、もっと幅の広い打撃が期待できます。大学でもその強打で、チームをガンガン引っ張って行って欲しいものです。
更新日時:2011.08.25

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です