いよいよ2009年もあと数時間となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
年末は野球界もニュースが少ないので、
あまり日記のネタもなかったのですが、
今日は今年の高校野球の動きを少し振り返りたいと思います。
[清峰が制した選抜大会]
何といっても清峰・今村と花巻東・菊池が投げ合った決勝戦でしょう。
1-0の素晴らしい投手戦。
9回、ランナーとして最後の場面を届かなかったホームベースで迎えた菊池の様子が印象的でした。
前年秋の東北大会4強止まりながら、準優勝の一関学院を逆転して選抜に選ばれた花巻東。
1年夏に強烈な印象を残した菊池を見たいための選考との声もありましたが、後日、花巻東を強く推した選考委員の方とお話しする機会があり、色々と伺いました。
私も東北大会準々決勝から見ましたが、1年夏の印象からすれば、菊池のピッチング、花巻東の戦いぶりにそこまで惹かれることはありませんでした。
そうなれば県大会で負けていても、東北準優勝を勝ち取った一関学院が選ばれるのではないかと。
しかし、その選考委員はこう話されました。
「私は東北大会初戦(能代戦)を見たときにこれは良いチームだなと思ったのです。(リリーフで投げた)菊池君のピッチングも一番良かったし、チームの雰囲気、マナーなども素晴らしい。選考委員の方の中には準々決勝以降に東北に入られた方もいて、決勝に進出より4強のチームを取るのを反対される方もいましたが、私はその時の印象が強く残っていたので、花巻東を推薦したのです」。
これを聞いてなるほどと思いました。確かに選抜を目指す戦いで重要なのは準々決勝や準決勝ですが、初戦から選考委員の目は光っているのだと。しかも試合前の練習から。特に他に見ていた人が少ない中での発言は、短い時間の選考委員会では重みが変わってくるように思われます。
中国地区で鳥取城北と開星の比較で負けた試合内容で劣ると思われていた開星が選ばれたのも、似たような理由もあったと思います。特に好投手相手にコールドで完勝した準々決勝のインパクト。ヒットの半分近くを1番打者が打っていましたが、その1番打者に選考委員は惹かれたのだと思います。そしてどちらが選抜での試合で好勝負できるかという観点で、開星の方がその可能性が高いと評価されました。
結果論かもしれませんが、花巻東、開星の戦いぶりをみると、選考委員の眼力は正しかったということでしょう。
これ以外では21世紀枠出場の利府、今年は前評判の高くなかった報徳学園のベスト4も立派でした。
そして報徳学園に準々決勝で逆転負けした中京大中京は夏にその悔しさを晴らしました。
[夏の選手権 中京大中京47年ぶりの優勝。そして雨・・・]
夏は中京大中京が優勝。選抜のリベンジを期した花巻東はベスト4に終わりました。
報徳を破って勢いに乗った関西学院の戦いも印象に残ってますね。
そしてこの夏を語る上で避けられないのが雨とインフルエンザでした。
地方大会は雨の日程変更で当初の予定がグチャグチャに。
高知、三重、香川は当初から4日遅れての決勝戦。そのほかでも雨天中断が3時間や4時間を超えた大会もありました。
「ABC速報甲子園への道」にブレーンとして関わっている私もこの雨には難儀しました。
各地の球場などに電話を掛けまくり、中止や中断の有無を確認する作業。例年はほとんどないのですが、今年は何度したことか。特にある球場の「今は中断してますが、夜の7時半過ぎには再開できる予定です」との電話には驚くとともに、運営側の苦労と意地を感じました。
こうした裏方の人たちに支えられて、高校野球の大会が行われていることに選手やファンももっと感謝しなければいけないということをあらためて実感する年でしたね。
さらに甲子園の本大会では高知ー如水館が2日連続のノーゲーム。大会の序盤から関係者は疲労困憊の様子。
原因は天気予報をはるかに上回る雨が降ったことですが、2日連続の事態に大会事務局には「なぜ試合を行ったんだ。選手がかわいそう」などの抗議の電話が殺到したそうです。
秋になって高野連の方との雑談の中でこの話になりました。
「雨の予報は確かにあったけど、降ってもわずかなものという予報。試合開始直後にあれだけの強い雨が短時間に降るとは思いもよらなかった。2日間とも朝の時点でグランドは完璧な状態だし雨も降ってない。そんな状況で中止の判断をすることはできない。でも雨が強くなって、中断して、中止になれば抗議が殺到する。あれは辛かったですね。」
これがグランド状態の良くない地方球場なら状況は違ったのかもしれません。しかし。日本一のグランド整備を誇る甲子園。さらに天気予報の精度が増した現在では詳細な予報が出てくる。それだけに臨機応変な判断ができるのですが、難しさも増してきてますよね。
インフルエンザに関しては現在も猛威をふるい、来年も心配されます。
様々な対策を講じ、また検討されているようですが、こればかりは有効な対策が見つからないのが現状。
秋の近畿大会で実施したように、大会中の選手の入れ替えを認める特例もこれからは全国に浸透しそうな感じがします。
秋の地区大会で上位に入ったチームは選抜に向けて、敗れたチームは最後の夏へ地道な練習を積んでいる冬。
来年、一回り成長した高校生がどんな感動を私たちに与えてくれるかを楽しみに2009年を締めたいと思います。
皆様、良いお年をお迎えください。

